良いこと悪いこと
最終話 真犯人、だーれだ?
12月20日(土)放送分
伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、花江(森田望智さん)の実家・米谷家で働いていた女中の稲を演じる田中真弓さん。寅子(伊藤さん)の新潟への赴任を機に、再登場を果たすこととなった田中さんに、朝ドラ出演への思いを聞いた。
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稲は第33回(5月15日放送)で、故郷の新潟に帰ることになった。第二次世界大戦が終わり、裁判官となった寅子は、紆余曲折を経て新潟地家裁三条支部に赴任。仕事に家事、育児に追われる寅子のために、稲が“助っ人”として再び登場した。
新潟編で再登場すると説明は受けていたが、「本当なのかな? 出てくる隙(すき)があるのかなと思っていました。だいぶ間が空きましたが、台本をいただいたときはうれしかったです」と不安もありながら、次の撮影を楽しみにしていたという。
これまでの登場回では、出番が少なく稲の人物像が描かれることもほとんどなかった。
「いろんな苦労をしてきた人ですが、すごく陽気な人なんです。最初はあまり感じられませんでしたが、はなから愉快な人だったんだなって。最初のうちからその片りんを見せられればよかったですが(笑い)」
再会した寅子を演じる伊藤さんとは今回が初共演。田中さんは「やっぱり仕事ができる人」と感じているという。
「私が映像作品に慣れていないので、次に何をすればいいのか、分からないこともあるんです。そういうときに沙莉ちゃんが気を使ってくれたりして。一番疲れているでしょうけど、とにかく明るいですし、沙莉ちゃんの笑い声に救われます」
田中さんの朝ドラ出演は、2019年度前期の「なつぞら」以来、5年ぶり。声優としては人気アニメ「ONE PIECE(ワンピース)」のモンキー・D・ルフィ役などで知られ、舞台も精力的にこなすが、映像での演技に関しては「70歳、新人です」と笑う。
「舞台は少なくとも年間に5本やるので、ある程度自信はあるのですが、映像演技は順番通りに撮影するわけでもないですし、撮り直すこともできるので、慣れるには回数を重ねないと」とさらなる演技挑戦への意欲を語る。
声優ではレジェンドの域に達している田中さんだが、朝ドラへの出演という新しい挑戦を「幸せです。うれしくてしょうがない」と喜ぶ。
「小学生のとき、朝ドラの『おはなはん』(1966年)を見ていたんです。大きくなったら俳優さんになりたいと思って、18歳になったら朝ドラの主役に抜てきされると当時は思っていたんです。そうしたら70歳になりました(笑い)」
物語も終盤に突入する「虎に翼」。田中さんも自身の出演週の台本のみ見ており、今後の展開を楽しみにしている。
「女性が元気になれるお話ですよね。見ていて勇気をもらえますし、明日からも頑張ろうと思えます。今後もきっと元気になれるお話になると思います。皆さん、ドラマを見て一緒に頑張って行きましょう!」
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