終幕のロンド ―もう二度と、会えないあなたに―
最終幕 隠蔽を許さない…遺品整理人、最後の戦い
12月22日(月)放送分
伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第114回が、9月5日に放送され、「原爆裁判」の原告・吉田ミキ(入山法子さん)をめぐるよね(土居志央梨さん)の言動が視聴者の間で話題となった。
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昭和37(1962)年1月、原告のひとり、吉田ミキが法廷に立つことを承諾し、広島から上京してくる。
よねはその夜、「山田轟法律事務所」に泊まることになったミキと二人きりになる。やけどの痕が痛々しいミキは、よねに「あなたきれいね。凛としている」と話しかけると、自身はかつて美人コンテストで優勝したことがあり、「誰もが振り返るほどの美人だった」と口にする。
きょう上野駅に降り立ったときに「そのことを思い出した」というミキは、「振り返る人の顔つきが違ったけれど」と付け加えると、「そういうかわいそうな女がしゃべれば(世間の)同情を買えるってことでしょう」「ほかの誰かにこの役を押し付けるのも気が引けるしね。仕方ないわ」と法廷に立つことを承諾した理由を語る。
このとき、ミキの視線の先には事務所の壁に掲げられた「日本国憲法第14条」があり、「差別されない? どういう意味かしらね」とポツリ。
するとよねは「やめましょう。無理することはない。私の相棒は元々反対していました。あなたを矢面に立たせるべきではない。たとえ裁判に勝ったとしても苦しみに見合う報酬は得られないと」と告げると、自分が法廷に立たないと裁判に「負ける」というミキを「声を上げた女にこの社会は容赦なく石を投げてくる。傷つかないなんて無理だ。だからこそ、せめて心から納得して自分で決めた選択でなければ」と諭す。
ついにミキは「でも私、伝えたいの。聞いてほしいのよ。こんなに苦しくって、つらいって」と言って泣き出してしまうが、よねは「その策は考えます。だから……」と伝え、「ごめんなさい」を繰り返すミキに「あなたが謝ることはなにもない。なにもないんだ」と心から寄り添った。
よねの言葉によって、思いとどまったミキ。裁判では彼女の手紙を轟(戸塚純貴さん)が代読する形となり……と展開した。
SNSでは「吉田さんが謝ることじゃない!」「謝らないで」「そうだな、彼女のせいじゃない」などとよねの言葉に同調。「さすがにせりふが重いな。人の気持ちに耳を傾けるのは大変だけど、大事だ」「よねさんのせりふが刺さる」「よねさんのセリフ全てが泣ける」「よねさんが弁護人で良かった。この人は大事なところを間違わない」といった感想も書き込まれた。
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