あんぱん:「もし逆転しない正義があるとしたら…」嵩の言葉に視聴者反応 「第1回の冒頭につながった」「アンパンマン創作宣言」

連続テレビ小説「あんぱん」第63回の一場面(C)NHK
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連続テレビ小説「あんぱん」第63回の一場面(C)NHK

 今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第63回が6月25日に放送され、嵩(北村匠海さん)の言葉に、視聴者が反応した。

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 第63回では、空襲の焼け野原でひとり佇むのぶの前に、嵩が現れ、二人は再会を果たす。釜次(吉田鋼太郎さん)から次郎(中島歩さん)が亡くなったことを聞いたという嵩に、のぶは教師を辞めたことを話す。

 のぶは「うちは……子供らあに取り返しのつかんことをしてしもうたがや」と自責の念に駆られ、「うちは……生きちょってえいがやろうか」と涙を流す。嵩は「死んでいい命なんて……一つもない」と力を込め、自分もどうすればよいのか分からず、この先もずっと自分に問いかけることしかできないと吐露。嵩は「正しい戦争なんか、あるわけがないんだ。そんなのまやかしだよ」と語り、そのまやかしの正義で、大勢の仲間や千尋(中沢元紀さん)が死んでしまったと振り返った。

 続けて、「だから……正義なんか信じちゃいけないんだ。そんなもの簡単にひっくり返るんだから。でも、もし逆転しない正義があるとしたら……全ての人を喜ばせる正義。僕はそれを見つけたい。千尋のために、そうすることしか、僕にはできないと思って。何年かかっても、何十年かかっても、みんなを喜ばせたいんだ。そう思ったら……生きる希望が湧いた。絶望なんかしてられないって。だから生きるんだ。千尋の分も、みんなの分も、のぶちゃんも生きてくれ。次郎さんの分も、のぶちゃんが大好きな子供たちのためにも」と語りかけ、のぶを励ました。

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 この場面で、嵩が口にした「もし逆転しない正義があるとしたら……」というせりふは、第1回(3月31日放送)の冒頭につながる言葉。第1回の冒頭では、「正義は逆転する。信じられないことだけど、正義は簡単にひっくり返ってしまうことがある。じゃあ、決してひっくり返らない正義って何だろう。おなかをすかせて困っている人がいたら、一切れのパンを届けてあげることだ」という嵩のナレーションが流れた。

 この言葉は、生前のやなせたかしさんが「アンパンマン」に込めたメッセージで、困っている人を助ける行為こそが真の正義であるという考え方を表現したものだという。

 SNSでは「逆転しない正義。第1回の冒頭につながった」「ついに逆転しない正義に向けて走り出した!!」「逆転しない正義、キーワード出ました。アンパンマンへの道のりが始まった」「これがアンパンマンにつながる原点なのね」「嵩のアンパンマン創作宣言」といった声が上がっていた。

最終週の人物相関図が公開! 予告にはいたけど“名前なし”? 新キャラは1人 登美子&千代子も“完走”

連続テレビ小説「あんぱん」の最新の人物相関図(最終週~) (C)NHK
連続テレビ小説「あんぱん」の最新の人物相関図(最終週~) (C)NHK

 今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の新たな人物相関図が、ドラマの公式サイトなどで公開された。

 9月22日に始まる最終週(第26週)「愛と勇気だけが友達さ」の相関図で、新キャラクターとして、TVプロデューサーの武山恵三(前原滉さん)の登場が予告された。

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「あんぱん」登場人物紹介

「あんぱん」とは

 「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。

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