俳優の高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第84回(1月29日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時9分の62.4%だった。
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「ばけばけ」は113作目の朝ドラ。ヒロインの松野トキと、その夫となるレフカダ・ヘブンのモデルは、松江の没落士族の娘、小泉セツと、「怪談」などの著作で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)だ。ドラマの中では大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描くという。
第84回は、サワ(円井わんさん)と庄田(濱正悟さん)が一緒にいるところに、トキ(高石さん)とヘブン(トミー・バストウさん)が鉢合わせる。トキは、庄田との思わぬ再会に驚きながらも、サワと久しぶりに顔を合わせたことを喜ぶ。サワは教員試験に向けて、庄田から勉強を教わっていると説明。ヘブンは庄田のことをすっかり気に入り、庄田とサワを自宅に招く。
テレビの前の視聴者のうち、画面を注視していた人の割合を示す「注目度」は今週、最高値が70%超を続けていたが、第84回は60%台前半まで転落。ただ、乱高下することは少なく、横ばい状態が長く続くことが多かった。
オープニングが始まる前の午前8時0分~午前8時3分は、ヘブンと散歩していたトキが、虫の鳴き声を聞いていたサワ、庄田と鉢合わせする場面。トキとサワが久々に再開し、どう展開するのか楽しみな場面だった。注目度は60~61%台でほぼ横ばい状態が続いた。
オープニングの後は、庄田のことをすっかり気に入ったヘブンが、庄田とサワを自宅に招いた場面。縁側でヘブンと庄田が、座敷でトキとサワがそれぞれ会話を始める。注目度は50%台後半とやや低めのスタートだったが、午前8時9分にこの日の最高値62.4%を記録。午前8時12分までの4分間、60~62%台を維持し続ける。
午前8時9分台は、庄田とサワの関係を勘ぐったヘブンが庄田に英語で尋ねる場面の続き。英語で「どうする?」と聞いた後、「おサワちゃん」と日本語で付けたため、座敷にいたサワとトキも、何の話だろうと気になった。サワは、英語を勉強中というトキに「聞き取れんの?」と尋ねるが、「まったく、おサワちゃんしかわからん」とトキ。「それ、私と同じだがね」とすぐにサワのツッコミが入り、トキは笑う。
その後、トキもサワと庄田の関係を勘ぐり始める。「もしかして、邪魔だった? 私たち」「きょう、ランデブーだったんじゃない?」とトキが尋ねると、サワは一瞬考えて、大声を上げて驚く。
午前8時10分台は、「ランデブー」を連発するトキに、「ランデブーじゃない」と否定するサワ。興奮して、熱くなってきたと手で仰ぐサワがかわいい。午前8時11分台は、なみ(さとうほなみさん)がトキを訪ねてきて、サワの話になったとトキが報告する場面。「あの子は自分の力であそこから出てくる。私たちと違って」となみが言っていたと話した後、トキは「ただ、一人で頑張り過ぎんでえんじゃないかね」とサワに語りかける。トキとサワの関係がすっかり戻ったような、楽しい会話が続き、視聴者もほんわかする場面だった。
午前8時12分台は、錦織(吉沢亮さん)が校長の話を受ける意思を固めたことを島根県知事の江藤安宗(佐野史郎さん)に報告する場面に続き、庄田が再びヘブンの家を訪ねた場面が始まる。今度は庄田1人。トキとヘブン、庄田の3人が目を閉じ、縁側で庭の虫の声に耳を傾ける。
ここまでは比較的横ばいの状態が続いていた注目度が、午前8時13分で少し低下する。ただ場面としては、エンディングまで非常に面白い場面だ。
聞こえてきた虫の声に、庄田は「ウマオイもいますね」と言うと「スイ~ッチョン」とつぶやく。トキが「ところで、どげされたんですか? 今日は」と尋ねると、庄田は「ただ、お二人にお会いしたくて。先日お話しできたのがすごく楽しかったので」と笑う。
午前8時14分台では、庄田が「ただ……これは別に用件とかではないんですけど……おサワさんって……」と切り出し、トキとヘブンは急に色めきたつ。庄田はすぐに「いえいえ、何でもございません。いや、今日は先日お二人とお話しできたのがすごく楽しくて伺ったので。いやいや、用件や……話は別に……」と取り繕ろうが、すでに時は遅し。
ヘブンはトキと目くばせし、庄田に「ホント?」と問いかける。トキも「本当に本当に本当ですか?」と続く。トキは「おサワ、スイ~ッチョン……」とつぶやき、ヘブンも庄田に顔を近づけながら「スイ~ッチョン?」とささやく。
特に午前8時14分台のヘブンとトキの掛け合いには笑ってしまう。ただ、注目度はわずかに盛り返したものの、58.9%止まりだった。
活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)
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