月夜行路 ―答えは名作の中に―
第四話 旅の答えは太宰治に…23年ごしの再会、そして告白。
4月29日(水)放送分
高石あかりさんがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)。第24週では、帝大をクビになったヘブン(トミー・バストウさん)に、司之介(岡部たかしさん)が優しく寄り添った。初回から登場し、駄目な部分もあるが憎めないヒロインの父を演じてきた岡部さん。そんな岡部さんの「ばけばけ」における立ち位置について、制作統括を務める橋爪國臣さんに話を聞いた。
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岡部さん演じる松野司之介は、主人公・トキ(高石さん)の父。松江藩の上級武士だったが、時代が明治になると収入がなくなり、苦しい貧乏生活に。愛する家族のために不器用ながら奮闘する……という役どころ。
橋爪さんは「岡部さんは、ここまでずっと時代に取り残された人を演じてきました。司之介は、周りの状況が好転して、たまたまいい生活はしていますけど、時代の流れの中でうまくいかなかった一人であると思うんです」と説明する。
「それでも日々楽しく、精いっぱい生きているし、そういう生き方もあるよねということを描いたキャラクターになったらいいなと。どうしようもないけど、本人が幸せならそれでいいのではないかというところが、司之介というキャラクターらしさだと思います」
岡部さんの演技については「脚本のふじきみつ彦さんと付き合いが長いですし、ふじきさんの脚本の演じ方を誰よりも知っている人なので、その世界を見事に体現してくれました」とたたえる。
「ふじきさんの脚本の転がし方、ふじきさんの脚本ってこういう温度感で演じると面白いんだよということを見せてくれたことで、出演者の皆さんの演じる方向性が決まったように感じます。そういう意味でも、岡部さんが物語の世界観を作ってくれたと思います」
初めてキャストで本読みをした際、岡部さんが読んだ後、他のキャストのせりふ回しが変わったという。
「キャストの皆さんは演技が上手な方ばかりなので、どのパターンで演じるんだろう、どの方向性だろうということさえ分かれば、うまく表現することができるんです。実際に岡部さんのせりふ回しを聞いて、『そういう風に演じればいいのね』と変わっていきました。ふじきさんの本が面白くなる方向性を、岡部さんが示してくれたと思います」
「ばけばけ」は思わずクスッと笑ってしまうような展開も見どころだが、橋爪さんは「笑わそうと思って演じると、ふじきさんの脚本の魅力は伝わらない」と語る。
「いろんなところで“新喜劇的な展開”と表現されることもありますが、実は新喜劇とは真逆の演じ方をしていて。新喜劇はオチがあって、オチに対してどのように笑いを持っていくかというアプローチをしていると思いますが、『ばけばけ』はオチを意識せず、真っすぐ演じた中で笑えるというふうに作っている。新喜劇的に演じることもできますが、それをやってしまうと面白くない。それを岡部さんが見せてくれましたし、出演者の皆さんも最後まで、そこに沿った芝居をしていただけたなと思います」
物語も最終盤に突入し、放送は残すところあと1週。トキとヘブン、松野家の面々が、どのような結末を迎えるのか。最後まで見守りたい。




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2026年05月01日 19:00時点
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