風、薫る:りんが千佳子に初コンタクト 視聴者をクギヅケにした“千佳子さま”の仰天反応は? 第36回を「注目度」で振り返る

連続テレビ小説「風、薫る」のメインビジュアル (C)NHK
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連続テレビ小説「風、薫る」のメインビジュアル (C)NHK

 俳優の見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」(総合、月~土曜午前8時など)の第36回(5月18日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者のうち画面にクギヅケになっていた人の割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、ピークは午前8時11分の71.6%だった。

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 「風、薫る」は、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(明治時代に正規に訓練された看護師)をモチーフに、同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながらも成長し、やがては“最強のバディー”になっていく姿を描く。見上さんが一ノ瀬りん、上坂さんが大家直美を演じる。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。

 ◇千佳子さまの看護をりんが担当

 第36回は、りん(見上さん)が、和泉侯爵家の千佳子(仲間由紀恵さん)の看護を任されることになる。しかし、千佳子は、りんを受け入れようとせず、冷たい態度を取り続ける。どう接すればいいのか悩んだりんは、直美(上坂さん)、多江(生田絵梨花さん)、喜代(菊池亜希子さん)たちに相談し、千佳子と向き合うためのヒントを得る。

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 この日の注目度は、多くの時間帯が65%前後で推移するなか、中盤から終盤にかけて、ややこんもりとした丘のような“山”のグラフを作った。実はこの“山”になった時間帯は、ちょうど千佳子の病室をりんが初めて訪れた場面に当たる。

 りんが千佳子の病室をノックして入るのが午前8時6分台から。「本日より奥様の看護を担当することになりました一ノ瀬りんでございます」。りんはあいさつするが、千佳子は「お引き取りください」と返すだけ。「女中なら、うちの者で事足りています」と冷たく言い放つ千佳子に、りんは「看護婦」の説明を始める。

 そんな午前8時6分台の注目度はそれまでとほぼ変わらない65.1%だったが、午前8時7分は69.4%にいきなりジャンプアップ。さらに「女中でないなら何をしてくださるの?」ときつい調子で詰問する千佳子に、りんはなぜかシーツの敷き方を実演して見せる。ちょっと不思議な展開で、注目度が上がったのもわかる気がする。

 新たに病室に入ってきた女中の武野(円城寺あやさん)に、りんがあいさつする午前8時8分台は大きな展開がなかったからか、67.0%にやや低下するが、午前8時9分台からは再浮上し、70%台が続く。千佳子のりんに対する仕打ちがエスカレートしてくのだ。

 ◇「お通じ」の質問に、千佳子さまの怒りが爆発

 午前8時9分(70.3%)は、りんが脈を測ろうとするが、千佳子に拒否される。次に体温の計測をお願いするが、体温計は千佳子から武野にそのままパス。武野が「後で測ってお伝えしますので」とだけ答える。

 午前8時10分(70.3%)は、気を取り直して、りんが病状の確認を始める。朝、食べたものを聞くと、「何でそんなこと、あなたに」と千佳子は反抗。りんが重要性を説明すると、代わりに武野が食べたものを伝える。他に具合の悪いところは?と尋ねると、千佳子は「いいえ」。ようやく少し会話ができるようになったかと思ったら、次の質問は「今日のお通じはいかがですか?」。当然、聞くべき質問なのだが、どう考えても“千佳子さま”の強烈な反発が予想される。

 りんのそんな質問に対する答えからが午前8時11分台で、千佳子の反応は「無礼者! 恥を知りなさい」「出て行って。早く!」。予想通りというか、やや予想を上回るくらいの“千佳子さま”の怒りだった。そんな千佳子の熱量に引っ張られたか、視聴者の注目度はこの日のピーク71.6%に上昇した。武野に頭を下げられたりんは、「失礼いたしました」と一礼すると、あきらめて病室を出ていく。廊下で看病婦のヨシ(明星真由美さん)が、少し落ち込むりんの様子をうれしそうに見ている。

 午前8時14分には、つい「私、奥様のおつらい気持ちはよく分かります」と言ってしまったりんに、千佳子は床に枕を叩き付け「“気持ちが分かる”なんてたやすく言わないでちょうだい」と感情をぶつけ、「思い上がらないで」と突き放す。この場面も強烈だったが、注目度は66.3%だった。

 やはり“千佳子さま”の看護は一筋縄ではいきそうもない。「別の人と変わってちょうだい」とまだ宣告されていないのが唯一の救いなのかもしれない。(文・佐々本浩材/MANTANWEB)

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