注目映画紹介：「神様ヘルプ！」過去に大量殺人事件が起きた廃校が舞台の群衆劇

　25年前に大量殺人事件が起こった廃校を舞台に、さまざまな人間が入り乱れる群衆映画「神様ヘルプ！」（佐々木詳太監督）が7日、渋谷シネクイントにて先行公開される。

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　お化け屋敷の演出を担当するホラープランナーのアツオは、とある廃校を訪れた。そこで自分とうりふたつの姿をした白衣の男の写真を見つけた瞬間、青い光に取りつかれて意識を失ってしまう。そこは25年前、悪魔に魂を売った男・西条に呪いをかけられた理科教師が大量殺人事件を起こした学校だった……というストーリー。

　それぞれの登場人物の目的、25年前の事件、今回皆が偶然に集まった理由など、謎の尽きない本作。ラストの予想を裏切るどんでん返しには、誰もが「やられた！」という気持ちを堪能できるはず。

　主人公のアツオと、25年前の大量殺人犯の理科教師・佐藤隆を演じるのは、「仮面ライダーカブト」で注目を集め、歌手としても活躍する加藤和樹さん。2月に公開が予定されていた初主演映画「だから俺達は、朝を待っていた」（内田英治監督）が、出演していた押尾学被告の薬物事件で公開無期限延期となったため、事実上本作が初主演。チェッカーズの代表曲をカバーした主題歌「神様ヘルプ！」も歌っている。脇を固めるのは、映画「ソフトボーイ」の賀来賢人さんやドラマ「仮面ライダー剣」の北条隆博さんらイケメン俳優陣。大河ドラマ「龍馬伝」で土方歳三役に抜てきされた松田悟志さんも西条役として出演している。

　7日から2週間限定で、渋谷シネクイント（東京都渋谷区）にて先行レイトショー。10年秋から全国で順次公開される。（毎日新聞デジタル）