JIN：BOSSなど人気ドラマの続編スタート　20％超えなるか　家族のきずなを描くドラマにも注目

　4月期の連続ドラマが次々にスタートしている。今期の話題は、09年に放送されたドラマ「JIN−仁−」（TBS系）や「BOSS」（フジテレビ系）など人気作の続編が多いことだ。2作とも前シリーズが20％を超す最高視聴率を記録しており、今回も高視聴率が見込まれる。また東日本大震災をへて、人と人とのきずなや助け合いが叫ばれる中、家族のきずなや再生を描く「グッドライフ」（関西テレビ・フジテレビ系）、「マルモのおきて」（フジテレビ系）、「生まれる。」（TBS系）などにも注目が集まる。

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　17日午後9時に放送を開始する「JIN」は、村上もとかさんのSF医療マンガが原作。大沢たかおさんが演じる大学病院の脳外科医だった南方仁が、幕末の江戸時代にタイムスリップしてしまい、満足な医療器具や薬もない状態で人々の命を救う中、坂本龍馬ら幕末の英雄と知り合い、歴史の渦の中に巻き込まれていく……というストーリー。09年10～12月に放送され、平均視聴率は19.0％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）、最高視聴率25.3％を記録。09年の民放ドラマで最高の視聴率を獲得した。続編では前作の最終回のその後を描く。初回は17日午後9時から2時間5分スペシャルで放送予定。

　「BOSS」は14日午後10時に放送スタート。女優の天海祐希さん演じる刑事・大澤絵里子が、警視庁捜査1課に新設された「特別犯罪対策室」の“ボス”となって、玉山鉄二さんや戸田恵梨香さんらが演じるくせのある刑事たちを束ね、凶悪犯罪に立ち向かうというストーリー。09年4～6月に放送され、平均視聴率は17.0％、最高視聴率20.7％を記録している。第1話は、前作から2年後、出世して参事官となった野立（竹野内豊さん）が特別犯罪対策室を復活させる。前作の出演者に加え、長谷川京子さん、西田敏行さん、成海璃子さん、大森南朋さん、釈由美子さんが出演する。

　人気ドラマの続編では、吉瀬美智子さんが熱血小学校教師役で初主演し、10年5月から放送された連続ドラマ「ハガネの女」（テレビ朝日系）がゴールデン枠に昇格し、「ハガネの女Season2」として21日午後8時から放送される。前作は午後11時台の放送で、サッカーW杯中継と時間帯が重なるという環境にありながら、最高視聴率12．7％、平均視聴率10．3％を獲得した。またアイドルグループ「AKB48」が10年6月の第2回総選挙前に出演し、総合プロデューサーの秋元康さんが企画・原作を務めた学園ドラマの続編「マジすか学園2」（テレビ東京系）が15日深夜0時12分から放送。佐々木蔵之介さん主演の刑事ドラマ「ハンチョウ～神南署安積班」（TBS系）のシリーズ第4弾が11日午後8時から放送を開始している。

　家族のきずなを描くドラマでは、究極の親子愛をテーマにした「グッドライフ」が19日午後10時からスタート。00年に韓国で発売されたベストセラー小説「カシコギ（原題）」が原作で、家庭を顧みなかった父親が、白血病と闘う息子を献身的に看病する無償の愛の物語。反町隆史さんが同作で約3年ぶりに連続ドラマに主演する。「マルモのおきて」は阿部サダヲさんと子役の芦田愛菜ちゃんがダブル主演し、阿部さん演じる独身アラフォー男が、亡くなった親友の双子の姉弟を引き取り、いつしか本当の家族になっていく……というホームドラマで、24日午後9時から放送開始。「生まれる。」は、堀北真希さん主演で22日午後10時から放送がスタートする。このドラマは51歳の母親の妊娠を機に家族がさまざまな葛藤を抱えながら、新しい命やきずなについて考え、悩み、自らに生きることの意味を問いかける。（毎日新聞デジタル）