内野聖陽:飯田裕久さん原作の刑事ドラマで主演 7年越しの“思い”が実現

ドラマスペシャル「ヘヤチョウ」に出演する内野聖陽さん=テレビ朝日提供
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ドラマスペシャル「ヘヤチョウ」に出演する内野聖陽さん=テレビ朝日提供

 俳優の内野聖陽さんが、テレビ朝日系で放送されるドラマスペシャル「ヘヤチョウ」で主演を務めることが17日、明らかになった。ドラマは、事件解決に奔走する刑事の悩みや葛藤を描く作品で、内野さんは主人公の刑事・釜本宣彦を演じる。

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 ドラマの原作は、警視庁捜査1課に勤務し、退職後、作家に転身した故・飯田裕久さんの小説「地取り」と「検挙票」。2010年の飯田さんの急逝後、内野さん主演で飯田さん原作のドラマ化の企画が立ち上がったが、内野さんが主人公を演じる年ではないとして、見送りになっていた経緯があり、今回その企画がついに実現。内野さんにとっても約7年越しの思いが形になるという“悲願”が果たされる記念すべき作品となった。

 内野さんが演じる主人公の釜本は、誰もが認めるやり手刑事。上司からも信頼を得ているが、時間も忘れて捜査に熱中するあまり、親友の同僚刑事の相談に乗ることができず、彼は自殺。さらに、寝たきりの父の面倒を長年見てきた妻にも愛想をつかされている。初めて“人生の壁”にぶち当たり、苦悩する釜本の前に、警察官として認められたいともがく女性刑事・美紀が現れる……。

 内野さんは、「飯田さんの原作には刑事の世界について細かく描かれていて、我々の知らない刑事の生き様が描かれています。そんな本が基になっているドラマですから、いわゆる痛快な捕物帳的な刑事ドラマではない刑事の息づかい、あるいは被害者感情などをじっくりと描く作品になると思います。僕も釜本の苦しみ、葛藤、弱さ、そういうものがにじみ出るような演技ができたらと思いつつ演じさせていただきました」と明かし、「単なる刑事ドラマとしてではなく、働く男性、女性なら『あー、分かるな、切実だな』と感じていただける部分がたくさん含まれた作品だと思います。刑事も一介の人間にすぎない、そういうものが感じられる、見応えのあるドラマになっていると思います」とアピールしている。

 ドラマには内野さんのほか、美紀役で武田梨奈さん、釜本の理解者でもある上司・沼尻役で平田満さん、釜本と敵対する東中野署署長・吉沢役で吹越満さん、釜本の妻・幸江役で奥貫薫さん、寝たきりとなった釜本の父・和彦役で石橋蓮司さんが出演。12月17日午後9時に放送。

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