マンガ誌「週刊モーニング」(講談社)で2013~17年に連載されたマンガ「ギャングース」が実写映画化されることになり、俳優の高杉真宙さん、加藤諒さん、ロックバンド「黒猫チェルシー」のボーカル・渡辺大知さんの3人がトリプル主演を務めることが19日、分かった。今秋公開予定。
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「ギャングース」は、ルポライターの鈴木大介さんのルポ「家のない少年たち」(太田出版)が原案で、肥谷圭介さんがマンガ、鈴木さんがストーリー共同制作も担当。少年院で共に過ごしたサイケ、カズキ、タケオの3人が犯罪集団だけを狙って窃盗を繰り返すタタキ稼業を始め、裏社会で生き抜く姿が描かれた。原作の冒頭には、毎回「このマンガは実話を基にしたフィクションです。ただし犯罪の手口はすべて実在しますので、ぜひ防犯に役立ててください」との注意書きがあり、裏社会の実態をリアルに描いた「超実証主義マンガ」ともいわれる。
実写映画では、高杉さんが窃盗団の情報収集、作戦立案担当のサイケ、加藤さんが工具に詳しく、タタキをしながら生き別れた妹を追い求めるカズキ、渡辺さんが窃盗団の車両担当のタケオをそれぞれ演じる。「22年目の告白‐私が殺人犯です‐」などの入江悠監督がメガホンをとる。
高杉さんは、「原作を読ませていただき、今の日本でこの世界が存在するということに驚きました。そして自分が今までそれを知らないでいたことにもショックを受けました」と感想を語り、「ひたすら突き詰めてリアルに、とにかくリアルにしたいと思っています」と意気込んでいる。加藤さんは「物作りが大好きな愛すべきカズキという男に血を通わせ、しっかりと演じられるように頑張ります」、渡辺さんは「原作、脚本を読んで、社会からはみ出した男たちのたくましく生きる姿に感動しました」とそれぞれコメントを寄せている。
鈴木さんは「文字で書いても書いても、なかなか理解をしてもらえなかった彼らのリアルな青春を、入江さんのカメラを通して、描いてもらおうと思っています」と思いを語っている。肥谷さんは「連載中も勝手に実写化の妄想ばかりしていたので、サイケ、カズキ、タケオちゃんの掛け合いや、安達サイドの怖さや、あれもこれも楽しみしかないです。マンガにはない『音』がある緊張感や空気感を想像すると、ドキドキワクワク……、ドキワクやみません」と期待を寄せている。
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