「永遠の0」「海賊とよばれた男」などで知られる百田尚樹さんの小説「フォルトゥナの瞳」(新潮文庫)が実写映画化され、俳優の神木隆之介さんが主演を務めることが7日、明らかになった。小説は、大切な人の死の運命が見えてしまう不思議な力を持つ男が主人公のラブストーリーで、神木さんが主演映画で本格的なラブストーリーに挑戦するのは今回が初めて。ヒロイン役で有村架純さんが出演することも発表された。神木さんと有村さんが恋人役で共演するのは初めてとなる。
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「フォルトゥナの瞳」は、「死が近い人が透けて見える能力」を持ってしまった木山慎一郎(神木さん)が主人公。木山は、幼少期に起きた飛行機事故で家族を失い、友人も作らず孤独に仕事のみで生きてきた。自分の不思議な能力に気づいた木山は、他人の死の運命を目の当たりにするうちに「死が迫る人を救いたい」と葛藤する。そんな中、偶然入った携帯ショップで桐生葵(有村さん)と出会う。2人は互いに引かれ合い、幸せな日々を過ごすが、ある日、葵の体が透けはじめてしまう……というストーリー。映画は「アオハライド」(2014年)や「青空エール」(16年)などの三木孝浩監督がメガホンをとる。19年公開予定。
神木さん、有村さん、三木監督のコメントは以下の通り。
このお話をいただく前に、たまたま原作を読んでいたので、お話をいただいた時は運命のようなものを感じました。慎一郎がどのような道を選択し運命に向かっていくのか、一人の男として大切なことを教えてもらったような気がします。僕は今回、初めてラブストーリーに挑戦させていただくのですが、とても緊張しています。三木監督をはじめとするスタッフ、共演者の皆さんに助けていただきながら精いっぱい、慎一郎を演じたいと思います。有村さんは過去に何度か共演させていただきましたが、今回は恋人役ということで、どんなお芝居になるのだろうと、今からとても楽しみです。三木監督は初めてご一緒させていただきます。何度かお会いしましたが、とても優しく、役者の気持ちに寄り添ってくださる方だなと思いました。
これまでとは一味違ったラブストーリーができるのではないかと、脚本を読んで率直に思いました。出会った2人が、本能的に引かれ合っていくさまを、ほほ笑ましく、幸せに、どうかこの関係が壊れないでほしい、と思っていただけるように、一つ一つの描写を大切にしていきたいと思います。神木さんとは、今回4度目の共演となりますが、過去に神木さんとご一緒した取材で「神木さんのラブストーリーが見てみたい」と答えたものが、まさか、自分自身が相手役で実現するとは思ってもみなく、驚いています。とても信頼できる役者さんであり、安心感しかないので、楽しみながら一緒に頑張れたらうれしいです。監督の三木さんは、いつかご一緒してみたい監督の一人で、このご縁を無駄にしないように、全力で三木さんの演出にお応えしていきたいです。とても丁寧に向き合ってくださる方で、今から撮影が楽しみです。
今回の作品で、長編としては初のジャンルにチャレンジできることに、とってもワクワクしてます。ファンタジーであり、サスペンススリラーの要素もあるこの物語ですが、その根底に流れているのは愛の在り方を求めてさまよう切ないラブストーリーであり、誰の身にも起こり得る選択と運命を描いた物語でもあります。神木隆之介くん、有村架純さんという素晴らしいキャスト2人とともに、このはかなくも美しい愛の物語を丁寧に紡いでいきたいと思います。
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