スタジオポノック:新作「ちいさな英雄」に木村文乃、坂口健太郎らが出演

映画「ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―」のキャラクタービジュアルと出演者(C)2018 STUDIO PONOC
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映画「ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―」のキャラクタービジュアルと出演者(C)2018 STUDIO PONOC

 劇場版アニメ「メアリと魔女の花」(米林宏昌監督)のスタジオポノックの新作劇場版アニメ「ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―」に、女優の木村文乃さん、俳優の坂口健太郎さんらが声優として出演することが18日、明らかになった。鈴木梨央さんと子役の篠原湊大くんが出演することも発表されたほか、同作の新たなポスターとキャラクターのビジュアルも公開された。

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 「ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―」は、同スタジオの短編アニメーションプロジェクト「ポノック短編劇場」の第1弾。「カニーニとカニーノ」(米林監督、15分)、「サムライエッグ」(百瀬義行監督、15分)、「透明人間」(山下明彦監督、14分)の3編と、オープニング&クロージング(5分)の映像で構成されている。

 「カニーニとカニーノ」は米林監督初のオリジナルストーリーで、カニの兄弟の大冒険ファンタジー。木村さんが主人公のカニーニ、鈴木さんがカニーニの弟・カニーノを演じる。「サムライエッグ」は、たまごアレルギーをもった少年シュンとその家族が懸命に生きる姿を描く。坂口さんがパパ、湊大くんがシュンをそれぞれ演じ、ママ役で尾野真千子さんが出演する。「透明人間」は、見えない男の孤独な闘いを描いたスペクタクルアクション作品。オダギリジョーさんが透明人間役、田中泯さんが盲目の男役で出演する。

 ◇キャスト、スタッフのコメントは以下の通り。

 「カニーニとカニーノ」カニーニ役の木村文乃さんのコメント

 初めてお話をいただいた時、カニ役のお兄ちゃんということでどんなふうになるのか、と思っていましたが、絵コンテで米林監督の映画の世界観に触れて想像が広がり、とてもワクワクしています。全編、カニ語!? ということで、どのように演じていくのか今から楽しみです。

 カニーノ役の鈴木梨央さんのコメント

 米林監督が、初めて男の子を主役にされた作品だと聞いて感動したこと、その作品に私も関わることができると分かった時は、驚きと喜びで全身に鳥肌が立ちました。男の子の役は初めてですが、カニーノの気持ちになって、カニーニと大冒険をしていく様子をしっかりと演じきれるように精いっぱい頑張りたいと思います。

 「サムライエッグ」ママ役の尾野真千子さんのコメント

 本格的な声のお芝居は初挑戦でした! とにかく難しい。声優というお仕事を尊敬した時間でした。でもやはり伝えたいという気持ちは変わらず、一つ一つ大切にお芝居させていただきました。この物語がたくさんの人に届きますように。

 シュン役の篠原湊大くんのコメント

 オーディションでは関西弁に気をつけながら「ぼくはシュンだ!」と思いながら初めてのアフレコに臨みました。極度のたまごアレルギーのシュンになりきり、自分と闘う役を精いっぱい頑張りたいです。

 パパ役の坂口健太郎さんのコメント

 普段のお芝居とは違う、声でキャラクターに命を吹き込むことを大切に、現代の小さなヒーローに寄り添えるように頑張ります。ぜひ、楽しみにしていてください。

 「透明人間」透明人間役のオダギリジョーさんのコメント

 改めて芝居というのはいろいろな要素で形成されるんだなということを考えさせられました。声優の仕事を通して、俳優の根源を見つめ直すことができ、良い経験になりました。アニメーションで透明人間を描く、ということがまず面白い挑戦だなと思っています。今までにない、未知の経験をこの作品から感じていただくことができたならとてもうれしく思います。

 盲目の男役の田中泯さんのコメント

 見えてない、あるいは見られていなくでも人は存在できた。が、現代ではこれでは無視されることになる。見える、見られるために他者が必要なのだろうか? 分からない人では駄目なのだろうか? 誰の体の中にも、自分ですら知らない透明人間性というのが本来的にあるのではないのでしょうか。誰だって自分のカラダの中で生きているのだから。

 ◇西村義明プロデューサーのコメント

 「カニーニとカニーノ」のカニの演技、「サムライエッグ」の現実の家族、「透明人間」の言葉にならない芝居。今回の三つの物語で要求される演技は、どれを一つ取っても簡単ではありません。短い映画だからこそ、せりふひとつが作品を大きく決定付けることも起こります。出演者の方々にとって、3人の監督たちにとって、本作はまぎれもない挑戦となるでしょう。実力ある映画界、音楽界の方々と、アニメーションの才能が一堂に会して、この夏、まったく新しいアニメーション体験を皆さまにお届けできたらうれしいです。

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