藤原竜也:吉田修一原作の映画&連ドラで初のスパイ役 激しいアクション撮影へ気合十分

映画化される「太陽は動かない」で主演を務める藤原竜也さん(左)と原作のカバー
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映画化される「太陽は動かない」で主演を務める藤原竜也さん(左)と原作のカバー

 映画化もされた「怒り」「悪人」などで知られる吉田修一さんの小説「太陽は動かない」と続編の「森は知っている」が映画化され、俳優の藤原竜也さんが主演を務めることが31日、明らかになった。映画は2020年公開で、吉田さん監修によるオリジナルストーリーの連続ドラマが同年に放送されることも決定。世界を股にかける産業スパイ組織に属する諜報員・鷹野一彦役で、初めてスパイ役を演じる。メガホンをとるのは「海猿」「MOZU」シリーズの羽住英一郎さんで、藤原さんとは初タッグとなる。

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 藤原さんは「過去に類を見ない巨大なスケールのエンターテインメント作品になると思いますので、今から身の引き締まる思いです。壮大な世界観をしっかりと再現できるように、スタッフ、キャスト、力を合わせて、懸命に取り組みたいと思います」とコメント。「激しいアクションシーンを要する“スパイ”の役どころになりますので、来年の撮影に向け体の状態を万全に整えて、心して臨みたいと思います。映画・ドラマ共に、皆様の心を揺さぶる作品になるように、頑張ります!」と気合が入っている。

 「太陽は動かない」「森は知っている」は、吉田さんの「鷹野一彦シリーズ」3部作のうちの2編。映像化不可能ともいわれたスパイ巨編だ。産業スパイ組織「AN通信」の諜報員・鷹野一彦(藤原さん)と相棒の田岡亮一は、世界各国が奪い合う革新的な太陽光エネルギー開発技術に関する情報争奪戦の中にいた。そこには日本政財界を揺るがす巨大な陰謀が隠されており、鷹野らは商売敵の韓国人スパイ・デビッドキムや謎の女・AYAKO、そして各国の権力者らと対峙(たいじ)していく……というストーリー。鷹野らの壮絶な過去や、彼らの胸に埋め込まれているというチップの謎なども描かれる。

 吉田さん原作の作品へ出演するのは映画「パレード」(10年)以来となる藤原さんは「前回出演させていただいた『パレード』は、比較的ゆっくりと静かに物語が進行していく作品でしたが、今作は正反対。終始ハードなテイストですし、物語の舞台は海外にまで広がっていくので……また新たな吉田ワールドを体感できることが、今から非常に楽しみです」とコメント。

 初タッグの羽住監督については「伊藤(英明)君の『海猿』は、自分にとっても衝撃的な作品でした。『MOZU』もそうでしたが、スケールの大きなアクション作品を、繊細にカッコ良く撮られる監督という印象があります。今作では自分が出る側として、もちろんプレッシャーもありますが、監督の思い描く【鷹野】を、しっかり表現できるように努めたいと思います」と語っている。

 一方、羽住監督は「大胆さと繊細さを兼ね備え、男から見ても色気を感じる藤原竜也さんが作り出す鷹野一彦という男に会うのが今から楽しみで、その表情、肉体、迸(ほとばし)る汗までも逃すことなくスクリーンに焼き付けたいと思っています!」とコメント。吉田さんは「世界観、ヒューマニティー、ストーリー、そのどれをとっても、これまでの自著にはないスケールの大きな小説になりました。この超絶スパイエンターテインメント作品が、羽住英一郎監督、藤原竜也さん主演で映像化されると聞き、原作者として身震いするほど期待しておりますし、一映画ファンとしても、超一流スタッフによるジャパニーズ・スパイ・アクション映画の誕生が今から楽しみでなりません」と期待している。

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