犬飼貴丈:仮面ライダーで「終わらせないよう」求めた変化 次は「子供から嫌われる悪役」に

連続ドラマ「獣になれない私たち」に出演中の犬飼貴丈さん
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連続ドラマ「獣になれない私たち」に出演中の犬飼貴丈さん

 女優の新垣結衣さん、俳優の松田龍平さんダブル主演の連続ドラマ「獣になれない私たち(けもなれ)」(日本テレビ系、水曜午後10時)に出演している犬飼貴丈さん。今年8月まで放送されていた特撮ドラマ「仮面ライダービルド」(テレビ朝日系)では、天才物理学者・桐生戦兎(仮面ライダービルド)役を務めた。その後初の連ドラレギュラーとなった「けもなれ」ではダメ社員としてユニークな演技を披露し話題を集めている。仮面ライダーからの変化を求めたという犬飼さんに、けもなれの反響や今後の目標などを聞いた。

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 「けもなれ」は、ヒット作「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」(共にTBS系)などで知られる脚本家・野木亜紀子さんのオリジナル作。理想の女性を演じるために身を削って努力している深海晶(新垣さん)と、世渡り上手の毒舌男・根元恒星(松田さん)が本気でぶつかり、傷つきながらも自分らしく歩みだす姿を描く。犬飼さんが演じている上野発は、晶が勤務するECサイト制作会社「ツクモ・クリエイト・ジャパン」の無気力な新人営業マン。自信が無く挙動不審で晶の足を引っ張ってばかりいるキャラクターだ。

 松本京子プロデューサーはかつて、犬飼さんの起用について「『仮面ライダービルド』でカッコいい仮面ライダーを演じていたのは知っていましたが、カッコいい役の後にカッコいい役ではなく、ものすごく違う役をやってもらった方が彼の可愛らしさや親しみやすさが出ると思った」と力説していた。この言葉に犬飼さんは「良くも悪くも仮面ライダー俳優って必ず言われます。かねがね、そのイメージで終わらせないように変化は必要だと思っていたので、こういう形でチャンスをいただきうれしかった」と述懐する。

 犬飼さんは上野を演じていて「ポンコツ社員を演じてる人」と街で言われたことを明かしながら「『仮面ライダービルド』では『ヒーロー』として見られていたのに、けもなれでは『ポンコツ社員』って(笑い)。『仮面ライダービルド』を見てくれていた層とは違う層からの反響が増えました」と喜ぶ。ポンコツ社員と呼ばれることには「うれしいです。ドラマを真剣に楽しんでくれている証拠。良い意味で上野がドラマのスパイスになっているんだと思います」と声を弾ませた。

 次に演じてみたいキャラクターは? 「前回は仮面ライダービルドというヒーローを演じさせていただき、今回がポンコツ社員。次は子供たちから嫌われてしまうような悪役に挑戦してみたいです」と目を輝かせていた。

 ドラマはいよいよ佳境へ。「けもなれは、しっとりと大人の時間が流れていくのが魅力。大人の繊細な感情の変化などが丁寧に描かれています。晶や恒星といったキャラクターたちが、どこに向かい、どう収束するのかをお楽しみください」と語った。上野の成長も描かれるのか、今後の展開に期待だ。第9話は5日午後10時から放送。

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