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スローな武士にしてくれ:ハイテク×時代劇で前例のない池田屋階段落ち 役者もカメラマンもワイヤで飛んだ!

テレビ
23日に放送されるNHK・BSプレミアムのドラマ「スローな武士にしてくれ」のワンシーン (C)NHK

 NHK・BSプレミアムのドラマ「スローな武士にしてくれ」が23日午後9時から放送される。最新の映像技術で時代劇制作の舞台裏を描く。水しぶき一つ一つを鮮明に見せる世界最新鋭ハイスピードカメラによるスーパースローモーション映像に加え、360度・全方位をぶれずに撮影できるマシンを使ったワンカット13人斬り、ワイヤアクションで宙を舞う池田屋の「階段落ち」などを楽しめるという。「基本的にはハイテクな機材をローテクな人間が使って、どのくらい熱い時代劇を撮れるかっていうのがテーマ」と語る作・演出の源孝志さんに話を聞いた。

 舞台は京都の歴史ある撮影所「京映」だ。ある日、NHKが「最新鋭の技術を駆使して新番組を撮ってほしい」と依頼。山のようなハイテク機材と共にNHKから派遣されてきた男・田所(柄本佑さん)は、人並み外れた時代劇マニア。到着するなり、幕末の「池田屋事件」をドラマにしたいと言い出し、撮影所の活動屋(映画人)たちを仰天させる。

 さまざまな困難が予想される新技術の撮影現場で、売れっ子俳優を起用すると面倒なことになりかねない。そこで撮影所長(伊武雅刀さん)は、斬られ役専門の大部屋俳優・村田茂雄(シゲちゃん、内野聖陽さん)を抜てき。新技術満載の過酷なアクションシーンを撮影することにするが……というストーリー。

 「京映」で数々の時代劇を作ってきたベテラン監督や熟練の撮影スタッフ(ただしハイテク機材については全くの素人)として石橋蓮司さん、本田博太郎さん、佐川満男さん、浜田晃さんらが出演。シゲちゃんの妻で、かつてのくノ一女優の村田富士子役で水野美紀さん、シゲちゃんの後輩で中村獅童さん、時代劇スター「里見浩太朗」として里見さん本人も登場する。

 池田屋の「階段落ち」「斬られ役専門の大部屋俳優」と聞いて連想するのは、つかこうへいさん作の舞台で1982年公開の映画「蒲田行進曲」。そのほか「椿三十郎」(62年公開)、「十三人の刺客」(63年公開)といった名作時代劇のオマージュがちりばめられているが、見どころは、前例のないワイヤアクションの階段落ち。

 従来は転落。今回は「階段の最上部から後ろ向きに飛んで刀をかわす」「2階から1階まで跳んで下にいる人間に斬りかかる」といった、見たことのないようなダイナミックなアクションシーンに変換。一連の流れを、カメラマンもワイヤで宙に舞い、ハイスピードカメラで臨場感たっぷりにフレームに収めた。

 源さんは「『ボーン・アイデンティティー』(マット・デイモンさん主演のアクション映画)とかのメーキングでカメラマンも飛んでいたので、これはいつかやってやろうって思っていた」とにやり。

 「360度・全方位をぶれずに撮影できるマシンを使ったワンカット13人斬り」というのも気になるところ。ここでもハイスピードカメラを使っているため、21秒という制限の中での撮影となった。内野さんはもちろん、時代劇には欠かせない剣劇役者たちの地道な作業が実を結んだ。源さんによると「ヒューマンファクターとテクノファクターの融合」によって成立したシーン。一部始終をドラマとして再現した。

 今回「正統的な時代劇を格好良く撮りたかった」というのが「一番のモチベーション」だったという源さん。時代劇に情熱を注ぐ人たちの群像劇としても楽しめそうだ。

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