米マーベル・コミックの映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」(ジョン・ワッツ監督)が、6月28日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほかで公開される。「スパイダーマン:ホーム・カミング」(2017年)の続編。「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年)での壮絶な戦いの後、心にぽっかり穴が開いたスパイダーマンことピーター・パーカーが、師と仰ぐアイアンマンことトニー・スタークから託されたヒーローとしての責任の重圧や苦悩に向き合う姿を描く。
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アイアンマンの期待に応えるようにスパイダーマンとして街の平和を守っていたピーター・パーカー(トム・ホランドさん)。とはいっても高校生。夏休み、元S.H.I.E.L.D.長官のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソンさん)からの再三の呼び出しを無視し、大好きなMJ(ゼンデイヤさん)や親友ネッド(ジェイコブ・バタロンさん)たちと欧州旅行へ。イタリア・ベネチアに到着した一行の前に、巨大な人型の“水”が出現する。必死に戦うピーターだったが、明らかに劣勢。そこに、球状のガラス製シールドをかぶり、緑の光線を操る異次元から来たミステリオ(ジェイク・ギレンホールさん)が彗星(すいせい)のごとく現れる……。
スパイダーマンとして生きていく道を模索するピーターを支えるのは、トニー・スタークの友人ハッピー・ホーガン(ジョン・ファブローさん)やメイおばさん(マリサ・トメイさん)、ミステリオらだ。中でもミステリオは道に迷うピーターに、「君はどうしたい?」と相談に乗り、よき理解者として導いてくれる。彼の存在は、見ているこちらにも大きな安心感を与えてくれる。
おなじみの赤と青のスーツに加え、新スーツが登場。そこに、ピーターの成長の片鱗(へんりん)を見ることができる。アクション映画としてはもとより、ピーターとMJの恋の行方、ネッドの恋愛と奮闘、さらに、メイおばさんとハッピーのただならぬ関係など、青春映画らしい味付けもあり、存分に楽しめる。もちろん、「アベンジャーズ」シリーズの一翼を担う作品としても見応えがある。
ピーター役は、前作に続きホランドさんが演じた。キュートな風貌で、葛藤しながら前へ進もうとする多感な高校生を好演している。ギレンホールさんがマーベル・ファミリーに加わることは意外だったが、ひげ面のミステリオはどことなくトニーをほうふつさせる。サングラスをかけると更にその印象は強くなり、キャスティングの妙とギレンホールさんの役作りには感心しきりだった。(りんたいこ/フリーライター)
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