中野裕太:サイコパス役も「心は平穏」 「ゼロ係」で独特の存在感…

連続ドラマ「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SEASON4」に出演している中野裕太さん
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連続ドラマ「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SEASON4」に出演している中野裕太さん

 俳優の小泉孝太郎さん主演の人気ドラマシリーズ第4弾「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SEASON4」(テレビ東京系、金曜午後8時)に出演中の中野裕太さん。“吸血鬼”という名の異名を持つサイコパス・神沼洋として、独特の存在感を発揮し、視聴者にとっても新たな刺激剤となっている。まだまだ謎の多い神沼だが、「こんな役をやっているのに心がすごく静か、平穏なんです」と明かす中野さんに、今回の神沼役について語ってもらった。

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 神沼を演じるにあたってサイコパスや殺人鬼について本を読んだり、ドキュメンタリーや映画を見たりと、下調べをしてから役作りに臨んだという中野さんは、「かなり病みそうになりましたけど(笑い)、そこで自分の中である程度イメージが湧いてきて。監督や、プロデューサーともイメージの共有をしっかりできたので、いいプロセスで撮影に入れましたし、あとは滑るだけでした」と振り返る。

 また、謎の多いサイコパス・神沼として意識したのは「浮遊感」だ。「神沼の浮遊し、漂っている感じは、個人的に好きな部分。僕も普段からよく地に足が着いてなさそう、生活感がなさそうって言われることも多いので、そういった意味ではやりやすかった」と中野さんは笑う。

 サイコパスや殺人鬼といったものは古今東西問わず、さまざまな映画やドラマの題材として取り上げられてきたが、中野さん自身も「単純に興味はありますよね。何でそこに至ったんだろうって」と語る。

 その一方で今回、ほかの殺人鬼とは「全然違うモチベーションを神沼は持っている気がした」とも話す中野さん。「そこは神沼を演じることの醍醐味(だいごみ)で、ただの殺人鬼とはちょっと違う。そもそも、ただの連続殺人犯って存在するのかっていう疑問もありますけど。それらを裏切るような部分が今回のドラマの面白さにもなっているし、僕自身、演じる上でのさじ加減にもなっている」と語っていて、今後の劇中での動向にも注目だ。

 「警視庁ゼロ係」は、富樫倫太郎さんの小説「生活安全課0係」シリーズ(祥伝社)が原作。過去に問題を起こした刑事らを集め、警視庁杉並中央署生活安全課に新しく設置された「なんでも相談室」(通称・ゼロ係)を舞台に、小泉さん扮(ふん)する冬彦が、松下由樹さん演じるベテラン女性刑事・寺田寅三(とらみ)とタッグを組み、くせ者ぞろいのメンバーらと事件を解決していく……という内容。

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