杉咲花:2020年後期の朝ドラ「おちょやん」のヒロインに 決定時には「ちょっと泣いてしまいました」

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2020年度後期のNHK連続テレビ小説「おちょやん」のヒロインに決まった杉咲花さん

 NHKは10月30日、2020(令和2)年度後期の連続テレビ小説(朝ドラ)「おちょやん」のヒロインが杉咲花さんに決まったと発表した。大正から昭和にかけて活躍した大女優で、「大阪のお母さん」と呼ばれた浪花千栄子さんをモデルにした女優・竹井千代の半生を描く。同日、NHK大阪放送局(大阪市中央区)で会見が開かれ、ヒロインとしてお披露目された杉咲さんは「こんなに感動的な瞬間ってあるんだ!って、今すごくかみしめています。皆さんの大事な(ドラマの)15分を、明るくてパワーをもらえるようなひとときにできるよう、波乱万丈な人生を前向きに乗り越えていく千代さんを、一生懸命演じられるように頑張ります」と喜びと意気込みを語った。

 千代役は、今年8月には杉咲さんに内定。杉咲さんはそのことを所属事務所の上層部から直接伝えられたという。「『打ち合わせをしたい』と会議室に呼び出されたら『朝ドラが決まりました』と。一瞬何のことだか分からない、パニックのような状況になったんですけど、『こんな日が来たんだ』とすごくうれしくて、ちょっと泣いてしまいました」と喜びの瞬間を振り返った。出演はこれまで極秘だったが「さっき(この会見の直前に)母親に電話で伝えました。『えっ!』と言ってから『良かったねー』と本当に喜んでくれて、それが一番うれしかったですね」と笑顔で語った。

 制作統括の櫻井壮一さんは「女優の話なので、ヒロインの演技力が非常に大事だろうと。杉咲さんは演技力が素晴らしいのはいうまでもなく、チャーミングさと力強さを兼ね備えた稀有(けう)な方です」と白羽の矢を立てた理由を語った。

 杉咲さんは1997年10月2日生まれ、東京都出身。2013年の連続ドラマ「夜行観覧車」(TBS系)で注目を集め、2016年公開の映画「湯を沸かすほどの熱い愛」で第40回アカデミー賞最優秀助演女優賞・新人俳優賞など多くの映画賞を受賞。おもなドラマの出演作に、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(2016年、NHK)、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(2019年、NHK)、「花のち晴れ~花男 Next Season~」(2018年、TBS系)、「ハケン占い師アタル」(2019年、テレビ朝日系)、映画は「トイレのピエタ」(2015年)、「パーフェクトワールド 君といる奇跡」(2018年)、「十二人の死にたい子どもたち」「楽園」(共に2019年)など。

 103作目の連続テレビ小説となる「おちょやん」は、上方女優の代名詞といえる存在で、「大阪のお母さん」として親しまれてきた女優の浪花千栄子さんの人生をモデルにしている。浪花さんは戦前、「松竹新喜劇」の前身である「松竹家庭劇」に参加し、二代目の渋谷天外さんと結婚。喜劇女優としての道を歩んだ人物。戦後、「松竹新喜劇」に参加。離婚後、一時女優をやめるが、NHK大阪のラジオドラマで復活。その後、「大阪のお母さん」として映画やテレビで活躍した。今回のドラマでは実在の人物をモデルにするが、物語を大胆に再構築し、フィクションとして描く。

 杉咲さん扮(ふん)する主人公の千代は、明治の末に大阪・南河内の貧しい家に生まれ、9歳で道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出される。多くの芝居小屋が立ち並ぶ街で、華やかな芝居の世界に魅せられた千代は、自らも女優を目指すようになる。そして喜劇界のプリンス、天海天海(あまみ・てんかい)と出会い、妻になるとともに喜劇女優としても花開いていくが、戦争などの不幸が重なって女優を一時引退。しかしあるラジオドラマをきっかけに奇跡の復活を遂げる……というストーリー。

 タイトルの「おちょやん」は、「おちょぼさん」がなまった大阪の古い言葉で、「茶屋や料亭などで働く、小さい女中さん」という意味。女中奉公が原点となる千代の、意地と誇りの象徴となる言葉だということと、語感の可愛らしさからタイトルに選ばれた。脚本は「半沢直樹」「下町ロケット」(共にTBS系)など数々のヒットドラマを手がけた八津弘幸さんが朝ドラに初挑戦。2020年春にクランクインし、2020年秋に放送予定。

 朝ドラは現在、戸田恵梨香さん主演の「スカーレット」を放送中。2020年春からは、窪田正孝さんが作曲家・古関裕而さんをモデルにした主人公を演じる「エール」がスタートする。

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