全領域異常解決室
第7話 すべてお話します 物語はここから始まった
11月20日(水)放送分
女優の比嘉愛未さんが、俳優の桐谷健太さんと東出昌大さんがダブル主演する、2020年1月期の連続ドラマ「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」(テレビ朝日系、木曜午後9時)に出演することが12月11日、分かった。比嘉さんは、刑事・仲井戸豪太(桐谷さん)の妹で、検事・真島修平(東出さん)とペアを組む立会事務官・仲井戸みなみを演じる。修平はみなみに片思い中で、“謎の三角関係”に巻き込まれるという設定。
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脚本はドラマ「海猿」や「ガリレオ」、NHK大河ドラマ「龍馬伝」、NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「まんぷく」などを手がけた福田靖さん。「まんぷく」執筆後、連続ドラマを手がけるのは初めてで、自身にとって令和初のオリジナル作品となる。福田さんらしいユーモアやコミカルなタッチも盛り込まれるという。
また、豪太の所属する神奈川県警横浜桜木警察署の署長・大貫誠一郎を風間杜夫さん、修平の所属する横浜地方検察庁みなと支部の部長検事・樫村武男を柳葉敏郎さんが演じる。そのほかに、横浜桜木警察署捜査課で豪太の先輩を矢柴俊博さん、菅原大吉さん、横浜地検みなと支部のメンバーで渋谷謙人さん、奥山かずささん、峯村リエさん、西村元貴さん、豪太と修平、みなみが通う飲食店の、元裁判官の女将(おかみ)役で八木亜希子さんが出演する。
脚本家の福田靖さん、そして本橋圭太監督にはドラマシリーズ「DOCTORS~最強の名医~」でもお世話になっていたので、またご縁がつながって、とてもうれしいです! “刑事と検事”――この二つの異なる役職がテーマの作品は今までにないですし、そこに福田さんのユーモラスさや人情味も加わり、「とんでもない作品になるのでは!」と、今から演じるのがとても楽しみです。ちなみに、私と仲井戸みなみの共通点は、性格がハッキリしているところですかね。うそがつけず、ズバッと言ってしまうところは似ていると思います(笑い)。
桐谷健太さんも東出昌大さんも今回が初共演です。桐谷さんは男気があるといいますか、今回のお兄ちゃんの役柄と近い印象があります。東出さんも役柄と同じく、冷静に物事を見られるような大人な雰囲気もありつつ、実は無邪気な部分もあるのでは……? と感じています。お二人とも、お芝居もすごく柔軟性があって引きつける魅力がある方々なので、いい刺激をたくさん受けつつ、私も精いっぱいついていけたらと思います。
何より「ケイジとケンジ」は今までにない題材で、コメディータッチの作品でもありますので、たくさんの方々に楽しんで見ていただけると思います。ぜひお楽しみに!
いわゆる普通の刑事モノでも検事モノでもない。キャラクターの人間性をたくさん表現できそうな作品で、台本を読んでいても面白かったです。僕が演じる樫村はかつて鬼検事と呼ばれ、今も貪欲に上を狙っている男。その現役感をどんな形で表現していこうか……と今から楽しみです。しかも、彼は昭和の男ですからね!
僕自身も上京して必死だったころ、周りの方々の厳しさの中に優しい気持ちを感じ取り、ここまでやってこられた気がするのですが、樫村もまた部下に対して“背中を見て覚えろ”というタイプの人間。アメが0.5%、残りは愛のムチという姿勢の男なのかな、と思います。そんな樫村を、多少の頑固さを持ちながらも理路整然とした男として演じていきたい。温故知新という言葉に頼りながら、“昭和で培った精神”を“令和という新時代”にどう響かせるか、模索していきたいです。
桐谷健太くんと東出昌大くんはすごく活躍されていて、とてもイキのいい2人。本読みのときも、「君の瞳をタイホする!」(1988年)で僕が陣内孝則さんとはっちゃけていた頃を思い出しましてね(笑い)。2人からポップさと熱さを感じ、僕も置いていかれないように頑張りたいと思いました。役者って不思議なもので、本番ではさらにテンションが上がりますから、きっと監督たちは抑えるのが大変だと思います(笑い)。とにかく、いい意味で何も考えず、事件の背景にある人間模様を「バッカじゃねぇの!? うそ~、そんなのアリ!?」というようなリラックスした感じで楽しんでいただけたら、うれしいです。
福田靖さんが描く「全く新しい刑事もの」と聞いて、ワクワクする楽しさがあって、二つ返事で出演をお受けした記憶がある。その心持ちは今もずっと続いている。何しろ、面白い。何しろ、温かい。ストーリーは、心地よくスピーディーで、どのシーンも爽快感を伴って、時間いっぱいを走る。キャラクターは、どの人物も際立っていて、ああもこうも演じてみたいと、キャストの心を沸き立たせる。寒い季節を、身も心も温かく過ごすのに最適なドラマ。痛快で面白くてホッとして、見ているうちにホンワカと体温が上がるに違いない。
大貫誠一郎は所轄の責任者ともいえる署長だが、競争社会に身を置きながら、ちょっと競争は苦手かもしれない。ともすれば前のめりに転びそうになる豪太の、良き理解者だと受け止めている。重厚な人柄というよりも、漂うのは安心感。切れる人物というよりも、寄り添う信頼感。ユーモラスな部分もあって、愛すべき人物。いやはや照れるが、僕自身に限りなく近いのではないだろうか。
桐谷健太さんは映画「パッチギ!LOVE&PEACE」(2007年)で共演して、真摯(しんし)な青年であったことがとても印象深い。あれから12年、俳優として大きく成長された彼と、またご一緒できることがうれしい。東出昌大さんは、彼の舞台を見に行った際に話す機会があったが、落語好きという共通点もあって、きっと視点が似ているに違いないとひそかに勝手な仲間意識を持った。楽しい現場になりそうだ。
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