麒麟がくる:話題となった本木道三の“遺言”シーン 裏側を担当演出明かす

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NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第16回のワンシーン 本木雅弘さん演じる斎藤道三 (C)NHK

 俳優の長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)第16回「大きな国」が5月3日に放送され、本木雅弘さん扮(ふん)する斎藤道三が、長谷川さん演じる光秀に思いを託すシーンに視聴者の注目が集まった。

 第15回「道三、わが父に非(あら)ず」(4月26日放送)で対立が決定的となった道三と、道三の嫡男・高政(伊藤英明さん)。第16回「大きな国」では、国を二分する戦を止めようと光秀は奔走するも、その願いむなしく、高政を討つべく道三は出陣を決める。

 最後に光秀に振り返った道三は、後光を浴びながら「わしの父親は山城の国からきた油売りで、美濃に居つき大を成した。わしによう申しておった。美濃も尾張もない、皆一つになればよい。近江も大和も。さすれば豊かな大きな国となり、誰も手出しはできぬ。わし一代ではできなかったが、お前はそれをやれと。わしも美濃一国で終わった。しかし、あの信長という男は面白いぞ。あの男から目を離すな。信長となら、そなたやれるやもしれぬ。大きな国を作るのじゃ。誰も手出しできぬ、大きな国を」と思いを託すと、「さらばじゃ」との言葉を残して、光の中に消えていく……。

 同シーンでの道三のせりふは、視聴者に“遺言”と捉えられ、SNSでは「道三、かっこよすぎるじゃろ」「モックン、超カッコいい」「道三がかっこよすぎて涙出てきた」「激アツ展開すぎて涙涙……」「分かってはいたが心が震えた」「本木雅弘さんの熱演する姿、震えるぐらい感動した」「スーパー道三様タイム最高だった!」といった声が次々と上がった。

 第15回に続き、第16回の演出も担当した一色隆司さんは、「大桑城で道三が光秀と対面するシーンでは、道三の心情に合わせてメークを変えたほか、道三のエネルギーの高まりに合わせて、日が昇っていく様を照明で表現しています。演者だけでなく、メーク、照明などのスタッフが一丸となって作り上げました」と明かす。

 次週5月10日放送の第17回「長良川の対決」では、副題通り、道三が高政と争い命を落とした「長良川の戦い」が描かれる。

 第16回の放送後、ドラマの公式ツイッターは道三役の本木さんのコメントを掲載。「道三、62歳。還暦を過ぎていますが、監督から『いくつになっても生気みなぎる道三でいてほしい』と言われました。たとえ息子でも、隙(すき)あらば襲いかかっていく父親。家督を息子に譲り、剃髪(ていはつ)もしましたが、まだまだ一筋縄ではいきませんよ」と語っている。

 「麒麟がくる」は59作目の大河ドラマ。1991年放送の「太平記」などで知られる池端俊策さんのオリジナル作。若いころ、下克上の代名詞・美濃の斎藤道三を主君として勇猛果敢に戦場を駆け抜けると、その教えを胸に、やがて織田信長のもとで、多くの群雄と天下を巡って争う智将・明智光秀が主人公。ドラマでは謎めいた光秀の前半生に光を当て、戦国の英傑たちの運命も描く、エネルギッシュな群像劇だ。

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