松岡修造:無観客開催の「全米オープンテニス」 大坂なおみ選手の「状態は良い」 若手選手には「絶好の機会」

松岡修造さん=WOWOW提供
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松岡修造さん=WOWOW提供

 テニスのグランドスラム(四大大会)の一つ「全米オープンテニス」が、米ニューヨークで8月31日に開幕。WOWOWでは連日独占生中継する。今大会は新型コロナウイルスの影響で無観客で行われる。大会を前に日本テニス協会強化副本部長で、WOWOWテニス解説者の松岡修造さんが、大会の見どころについて語った。

 松岡さんは、今大会について「2万人以上収容のスタジアムの観客がゼロになるのですから、今回の全米オープンは“新しい大会”になるということです。テニス界にとっては本当に重要な大会になると思います。そしてこの大会は世界中から選手が集まってきます。来年の東京オリンピックをどのように開催したらいいのかを探る、大きなチャンスでもあります」と語る。

 男子はラファエル・ナダル選手、ロジャー・フェデラー選手、女子はアシュリー・バーティ選手、ビアンカ・アンドレースク選手といった“ビッグネーム”が不参加。特例として、欠場しても昨年のポイントがそのまま残り、出場選手は成績の良いほうのポイントが反映されることになっている。

 松岡さんは「ナダルやフェデラーの不参加はさみしいですが、昨年振るわなかった選手にとっては、今回は大きなチャンスです。また、若手や例年だと優勝争いに加わらないような選手にとっても、絶好の機会と言えると思います。僕が現役選手だったら、こんな機会はめったにないので、出場しないという選択肢はないですね」とコメント。

 新型コロナウイルスに感染したノバク・ジョコビッチ選手は出場予定で、松岡さんは、ジョコビッチ選手について「新型コロナウイルスに感染したことで、彼に対する評価はマイナスになったのは確かでしょう。だからこそ、彼がどのようなメッセージを発信するのかにも注目しています。これで優勝したら、彼は本当にメンタルが強い選手だと思いますね」と話している。

 錦織圭選手は欠場を表明したが、日本からは西岡良仁選手、杉田祐一選手、内山靖崇選手、ダニエル太郎選手、添田豪選手が出場。松岡さんは「6月の『チャレンジテニス』で西岡選手の試合を見たのですが、すごく良いテニスをしていました。何が良いかと言えば、自分から攻撃しているところです。メンタルも強いので、ドローにもよりますがベスト8に進出してもおかしくはありません」と期待を込めている。

 さらに、ダニエル太郎選手については「コーチが変わったこともあり、何かのきっかけでブレークスルーすることができると思います。全米ではそのチャンスがあるのではないでしょうか」と話し、内山選手には「このような状況になったことは、彼には大きなチャンスだと思います。大会では彼の魅力であるネットプレーやサービスを生かしてほしい」と語った。

 女子選手では、ランキングトップ10のうち、大坂なおみ選手、カロリーナ・プリスコバ選手、ソフィア・ケニン選手、セリーナ・ウィリアムズ選手の4人が出場。「なおみさんのテニスは、ステイホーム期間中も自宅のテニスコートでトレーニングをしていて、状態は良いと聞いています。ただ、試合をやっていないとメンタル面は鍛えられません。試合から長く遠ざかっていたので、メンタルの部分が心配でもあります」と話している。

 試合の注目ポイントは選手の「体力」と分析する松岡さんは「コロナ禍でツアーが開催されなかった時期も、選手は練習でフィジカル面での調整はしていたと思います。しかし、練習と試合で大きく違うのは消耗する体力の質です。試合では緊張感やプレッシャーによって、練習以上に、体力が奪われるからです。久しぶりの大会ということもあり、1、2回戦は接戦が多くなるとも思います。最終的には、試合での体力を持っている選手が強いと思います。特に男子の5セットを戦い抜くには、練習では養うことができない体力が必要です」とコメント。

 さらに、松岡さんは、それぞれの試合だけではなく、大会や選手の姿勢にも注目してほしいといい、「テニス界が今、どのような状況に置かれているかということを見てほしいですね。そして、そんな中でどのようにこの大会が開催されているか、選手がどのような姿勢で戦うかにも注目してもらいたいです。きっとその中には、コロナ禍でどのように生きていけばいいのか、どのような考え方をすればいいのかという、大会を見ている方々への今後のヒントも隠されていると思います」と話し、「どんな状況でもエネルギッシュにプレーしている選手の姿に、まずは感動してほしいです」と見どころを熱く語った。

 「全米オープンテニス」は8月31日~9月14日、WOWOWプライムとWOWOWライブで連日独占生放送。

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