麒麟がくる:「どんどん良くなる」ユースケ“朝倉義景” 演出も感心した「すべてそぎ落とした芝居」

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第26回のワンシーン ユースケ・サンタマリアさん演じる朝倉義景 (C)NHK
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NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第26回のワンシーン ユースケ・サンタマリアさん演じる朝倉義景 (C)NHK

 俳優の長谷川博己さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)に、越前の戦国大名・朝倉義景役で出演しているユースケ・サンタマリアさん。第18回「越前へ」(5月17日放送)で初登場すると、狡猾(こうかつ)で、のらりくらりと腹の底が読めない義景を体現し、視聴者からは、回を重ねるごとに「どんどんと良くなっていっている」との声が多数上がっている。

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 そんなユースケさん扮(ふん)する朝倉義景を、第26回「三淵の奸計(かんけい)」(10月4日放送)では、「溺愛する嫡男の阿君丸(くまきみまる)が何者かに毒を盛られて命を落とす」という悲劇が襲った。同回の演出を手掛けた深川貴志さんによると、今朝まで元気だった子の亡骸(なきがら)と義景が対面するシーンでは、「具体的な指示は出さず、ユースケさんの感じるままに演じてもらいました」と言う。

 さらに「このシーンでは、いろいろな芝居ができると思います。たとえば泣きながら拳で床をたたくとか……。でもユースケさんは大げさな芝居はせず、何が何だか分からないという父親の感情をストレートに表現してくれました」と感心。

 最後に「過剰なことをすべて削ぎ落とした芝居が逆に生々しくリアルに感じられ、悲しみが増し、見ていてつらかったです」と語った。

 「麒麟がくる」は59作目の大河ドラマ。1991年放送の「太平記」などで知られる池端俊策さんのオリジナル作。ドラマでは謎めいた明智光秀の前半生にも光を当て、戦国の英傑たちの運命も描く、エネルギッシュな群像劇となっている。

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