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11月13日(水)放送分
テレビ朝日開局60周年記念連続ドラマ「24 JAPAN」で主演を務める俳優の唐沢寿明さん。同作は米人気ドラマ「24-TWENTY FOUR-」の日本版リメーク作品で、唐沢さんはオリジナル版のジャック・バウアーにあたる主人公のCTU第1支部A班の班長・獅堂現馬(しどう・げんば)を演じる。唐沢さんといえば、これまでアクションもこなせるベテラン俳優として、数々の人気作品で主演や主要キャラクターを演じてきた。今作では「若いときと違って、努力しないとだめ」と、動ける体を作るためハードなトレーニングを課したというが、一方では年齢と経験を重ねたことで得たものもあるという。唐沢さんに俳優としての今の思いや今後のビジョンなどを聞いた。
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「24 JAPAN」は、オリジナル版のシーズン1をベースに、日本初の女性総理誕生への期待が高まる、総選挙当日の24時間を全24話で描く。現馬は危険を顧みず任務を遂行する一方、状況によっては踏みとどまることの大切さを熟知しており仲間思いという設定で、CTUメンバーと共に「総理候補暗殺計画の阻止」という極秘任務にあたる。
もともとオリジナル版の大ファンだったという唐沢さん。それだけに、今作ではアクションシーンに備えて通常のトレーニングに加えて、護身術を交ぜたハードなトレーニングも行うなど、入念な準備をして臨む。「動けるように筋肉に負荷をかけたりいろいろなことをしないと、どんどん動けなくなってしまうので。若いときと違って、『努力がないとだめだ』ということですね」と語る。
今は若い頃よりも意識的に努力していると明かし、「若いときもそれなりに努力はしていたけど、せいぜいせりふとか、役作りに関すること。でも、今は年齢のことがあるから、肉体的なことなどいろいろ努力をしないといけないんです」と唐沢さん。「たとえば言いづらいせりふがあったら、言えるようになるまで何百回でもやるしかない。自分はしゃべりづらくてもそのキャラクターはしゃべるかもしれない、となれば、しゃべれない、じゃ済まないですから。そういう努力は必要ですね」と力を込める。
だが一方で、年齢を重ねたからこそ見えてきたものもある。「50歳を過ぎたぐらいから、役に対する考え方や幅みたいなものが、深くなった気がします。もう少し人物像を深く考えるようになった……というか」と変化を吐露。それは“経験と余裕”からくるものだといい、「自然とそういう部分に気づくようになったのかな。もちろん若いころからそうした努力はしていたけど、より、そういうところに目がいくようになりました」とほほ笑む。もちろん、体力的なアドバンテージなど、若いときなりの良さもあるが、唐沢さんは「今の方がいいでしょうね」とたどり着いた現在の姿を肯定する。
現在57歳。「白い巨塔」のような社会派作品では主演として重厚な演技で存在感を放ち、一方でアクション作品も軽やかにこなす。現在放送中のNHK連続テレビ小説「エール」では、思いやりにあふれた温かい主人公の父親役を演じるなど、これまでにさまざまな顔を見せてきた。
そんな唐沢さんは、60歳の節目を数年後に控え、今後はどのようなキャリアプランを描いているのだろうか。そう尋ねてみると、意外にも「あまり自分でプランを作っていくタイプじゃないんです」という。「たとえば、うちの事務所でも『あれやってください』『この役をお願いします』と言われることもある。それがみんなにとっていいならやる、というスタンスです」と明かし、「流れに任せた方が自分はうまくいく感じかな」と自然体だ。
「客観的に見ている人の意見が一番正しいと思うので、あまり自分一人で決めることがないんです。自分で『俺はこうだ、ああだ』と言ってみても、そう見えないと意味はないから。『俺はこういう生き方しかできないから嫌だ』と言ってみても、ジャッジを間違えると一生苦労することになる。人間ひとりのジャッジなんて大した意味はないわけだから、意見を素直に聞いた方がいいよね」とほほ笑む。
そう語る唐沢さんに、最後に改めて、これからの役者人生の意気込みを聞いた。
「どこに着地してもいいかな、と思っています。社会派みたいな作品ばかりやって尊敬されるようなことであればそれはそれでいいし、60歳を過ぎてアクションものをやっているのも俺っぽくていいかな、と思ったり(笑い)。すべての人生を自分で受け止めて、笑ってやれれば、それはそれでいいかなと思っています」
連続ドラマ「24 JAPAN」は10月9日から毎週金曜午後11時15分に放送中(一部地域を除く)。同作で描かれるストーリーの“過去の出来事”が加わった“配信スペシャル版”が「ABEMA」と「TELASA」で配信される。
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2024年11月15日 01:00時点
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