麒麟がくる:松永久秀役・吉田鋼太郎の“ラブ” 心がけたのは長谷川博己を「大事にすること、好きになること」

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NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で松永久秀を演じる吉田鋼太郎さん (C)NHK

 放送も残すところあと5回となった長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)。1月10日は、吉田鋼太郎さん扮(ふん)する松永久秀が“主役”の第40回「松永久秀の平蜘蛛(ひらぐも)」が放送される。松永久秀は、2020年1月19日の第1回「光秀、西へ」から登場。役どころについて、「飄々(ひょうひょう)としていて何を考えているか分からないような、実に人間味のある人物として描かれていたので、演じる方としてはとてもやりやすかったですね」と明かす吉田さんが、ドラマを振り返った。

 ◇光秀のひたむきさ、純粋さに惹かれた 敵対する悲しさ「最後まで持ち続けていたい」

 ここまでの放送で、どこか憎めない、実にチャーミングな松永久秀像を作り上げてきた吉田さん。「僕としては、台本通りに演じただけですが、やるからには今まで見たことがないような松永像、あるいは型にはまっていないような武将が演じられればという思いで臨みました」と話す。

 さらに吉田さんが心がけたのは、「(光秀役の)長谷川君を大事にすること、好きになることですね」と明かし、「そもそも役者・長谷川博己は、この作品でご一緒する前から大好きでしたので、これだけ長きにわたってお芝居をさせていただき、役者としても存分に楽しませていただきました」と振り返る。

 長谷川さん演じる光秀は松永久秀にとってどんな存在だたのか? 吉田さんは「光秀との最初の出会いは、光秀が鉄砲を求めて堺にやってくるシーンでした。そのときの光秀のひたむきさに、まず久秀は好感を持ったんだと思います。彼の真面目さ、ひたむきさ、それから純粋さに、とても惹(ひ)かれたんだと思います」と思いを代弁する。

 また吉田さんは「鉄砲というのは攻撃するものではなくて戦争を抑止するものだと光秀に諭すシーンもありましたが、久秀は、考えていたことをほかの誰にも言わないけど、光秀には言ってしまうところがありますね。戦国の世がいつまでも続くことは果たして良いことなのか悪いことなのかを、真っすぐ正面から考えられる人物なのではないかと、光秀のことを見ていたのではないかと思います」と推測。

 続けて「光秀に、鉄砲で『わしを撃て』と言うシーンがありましたが、あれは愛情の裏返しで、十兵衛(光秀)を信頼しているからこそ、ある種の賭けみたいなことをやったんだと思います。久秀は十兵衛との絡みがほとんどですし、光秀ととても親密な関係性ですが、最後は信長に反旗を翻し、あれほど信頼している光秀と敵対関係になってしまう……。その悲しさは最後まで持ち続けていたいと思います」と誓った。

 ◇松永久秀のアイデンティティー 謀反の裏に信長への嫉妬や焦りも

 第40回では信長に対して謀反を起こす松永久秀。「これは台本にも書かれていますが、久秀は、信長とかつての自分の君主・三好長慶とを比べているんです。リベラルだった長慶こそが真に天下人たる人物で、今の信長は完全に冷静さを欠いている。比叡山を焼き討ちするなんて、さすがに人の道に外れ過ぎているのではないかと。ですが同時に、そんな信長に嫉妬している部分もあるんです。自分は信長のようにはなれない、だったら最後までとことん逆らってやろう。信長に反旗を翻したのは、ある意味、松永の自己主張というか、松永のアイデンティティーだったかもしれません」と吉田さんは持論を披露する。

 「直接の原因は、信長が大和国の守護を(駿河太郎さん演じる)筒井順慶に指名したことです。松永はこれまで『大和が好き』とさんざん言ってますから、その大和一国さえも手に入らないなら信長に仕える意味がないと謀反を決意したわけです。とはいえ、久秀は信長の直属の部下ではないのだから、国をもらえる可能性があっただろうか、とも思います。松永の大きすぎる夢ではなかったかという気もします。ちょっと松永さん、それは欲張りすぎなんじゃないの?って。もしかしたら松永自身も、年を重ねる中で何かを焦っていたのかもしれないですね」と結論づけた。

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