青天を衝け:“最後の命”下す慶喜の姿が「胸アツ」 最後は「大義であった。息災を祈る」で感動誘う

NHK大河ドラマ「青天を衝け」第28回の一場面 (C)NHK
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NHK大河ドラマ「青天を衝け」第28回の一場面 (C)NHK

 俳優の吉沢亮さん主演のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(総合、日曜午後8時ほか)第28回「篤太夫と八百万(やおよろず)の神」が9月26日に放送され、慶喜(草なぎ剛さん)が、篤太夫(栄一、吉沢さん)に最後の命を下すシーンに視聴者の注目が集まった。

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 第28回では、新政府から大蔵省への出仕を求められた篤太夫は、直接断るため東京へ向かう。篤太夫は、伊藤博文(山崎育三郎さん)の案内で大隈重信(大倉孝二さん)を訪ね、早速辞任を申し出るが、大隈は“なぜ今、新政府に君が必要なのか”と立て続けに話し、篤太夫は完全に言い負かされる。

 一方、ようやく謹慎を解かれ宝台院を出た慶喜は、篤太夫に自分のことは忘れて東京へ行き、「この先は日本のために尽くせ」と最後の命を下す。

 そこで「士分となった際に、平岡様(堤真一さん)に与えられた篤太夫の名をお返しし、元の名に戻したいと存じます。上様のことは決して忘れませぬ。生涯の主は上様だけでございます」とこれまでの礼を言って去ろうとする篤太夫。慶喜は、篤太夫の元の名の「栄一」に思いを馳せつつ、最後は「渋沢栄一。大義であった。息災を祈る」と篤太夫改め栄一を送り出す……。

 SNSでは「慶喜公より篤太夫へ最後の命」「胸アツだ」「慶喜公は名君だなあ」「先様かっこよすぎる」「懐が大きいなぁ。いい上司の見本」「最後の労いの言葉と今後の無事を祈るとか」「涙が止まらん…」などと視聴者から感動の声が上がった。

 「青天を衝け」は、“日本資本主義の父”と称される渋沢栄一が主人公で、連続テレビ小説(朝ドラ)「風のハルカ」(2005年度後期)、「あさが来た」(2015年度後期)などの大森美香さんが脚本を担当。「緻密な計算」と「人への誠意」を武器に、近代日本のあるべき姿を追い続けた渋沢の生きざまを描く。

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