東映は2月3日、東京都内で2022年のラインアップ発表会を開催。アニメ業界で奮闘する人々を描いた辻村深月さんの人気小説を、女優の吉岡里帆さん主演で実写映画化した「ハケンアニメ!」(5月公開)について、企画から製作まで7年を費やしたといい、須藤泰司プロデューサーは「お願いしていた会社に逃げられました」と明かした。
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須藤Pは、時間がかかった理由として、「2本の(アニメ)映画がトップを目指してぶつかり合うという作品なので、本当にトップを目指すようなアニメーションを作らなきゃいけないんですよ。これに(製作を開始した)あとで気が付いて、なかなか大変。お願いしていた会社に逃げられました。それでまず製作が1年遅れました」と説明した。
だが、「胸熱なエンターテインメントの作品になると思う」と語り、ラストシーンについて、「他のエンタメ作品ではやれないようなことを、実はやっております」と話していた。
「ハケンアニメ!」は、2015年の「本屋大賞」にノミネートされた辻村さんの同名小説(マガジンハウス)が原作。映画は、新人アニメ監督・斎藤瞳が監督デビュー作で、最も成功したアニメに与えられる称号「覇権(ハケン)」を、憧れのスター監督・王子千晴と争うことになる。瞳は、個性的な仲間たちとともに日夜奮闘を重ねていく……というストーリー。
吉岡さんが斎藤瞳、中村倫也さんが王子千晴、柄本佑さんが仕事はできるが非常にクセのある敏腕プロデューサー・行城理、尾野真千子さんが王子の才能に人生を懸ける名プロデューサー・有科香屋子をそれぞれ演じる。
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