ちむどんどん:「眞境名商事」蹴った暢子に拍手喝采 母・優子の思いに「ジーンときました」「頭が下がる」の声も

NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第15回の一場面(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第15回の一場面(C)NHK

 黒島結菜さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」(総合、月~土曜午前8時ほか)第15回が4月29日に放送された。ヒロイン・暢子(黒島さん)と母・優子(仲間由紀恵さん)の言葉に、SNSでは「スカッとした」「ジーンときました」などの視聴者の声が相次いだ。

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 「ちむどんどん」は、2014年度後期の朝ドラ「マッサン」などの脚本家・羽原大介さんのオリジナル作品。2022年に本土復帰50年を迎える沖縄が舞台で、沖縄料理に夢をかけるヒロイン・暢子たち4兄妹の笑いと涙の物語。

 やんばるで一番の商社「眞境名(まじきな)商事」に就職を希望していた暢子だったが、兄・賢秀(竜星涼さん)が、同社の跡取り息子・眞境名英樹(時任勇気さん)とケンカ沙汰を起こしてしまい、就職に暗雲が垂れこめる。しかし、暢子もまた、“ドラ息子”英樹に母を侮辱されて、英樹に飛びかかろうとしてしまう。さらに、社員の態度などから、暢子はだんだんと就職先に理不尽を感じ、もやもやした思いを抱えて……というのがこれまでの展開だった。

 第15回では、暢子が優子と謝罪のために眞境名商事を訪れる。専務(稲荷卓央さん)は、英樹とのいざこざは暢子の態度に問題があるといい、「女のくせに強情だね! 女は女らしくしないと」ととがめる。暢子が「女らしさって何ですか? 女のくせにって何ですか? 女は強情じゃダメなんですか!?」と言い返すと、専務は「女は愛嬌(あいきょう)! 職場の潤滑油としての役割はもちろん、良妻賢母になるためにも自己主張せず、一歩引いて男を立てる!」と言い放つ。

 優子に対しても、「親のしつけにも問題があったんじゃないですか?」と嫌みを言う専務。優子が謝ると、暢子は「謝ることはない!」と言い、「お断りします。うちはここで働きたくありません!」と声を大にして、「失礼します」とその場を後にした。呆気に取られた専務が「どういう娘さんです?」と優子に言うと、「自慢の娘です!」と笑顔で答える優子だった。

 その後、2人きりで話す暢子と優子。暢子は涙を流しながら「この村も、沖縄も、自分が女だということも全部大嫌い」「みんな自分がやりたいことが分かってる。でも、ウチだけ(一生懸命になれるものが)何もない。何もできない」と悩みを打ち明ける。優子は優しいまなざしで娘を見つめ。「暢子は暢子のままで上等」と亡き夫・賢三(大森南朋さん)と同じ言葉をかけて、「大嫌いな自分も、大事な自分だからね。いつかきっとこの村に生まれて良かったって、女に生まれて良かったって思う日がくると思うよ」と抱きしめるのだった。

 SNSでは、眞境名商事を蹴った暢子に「グッジョブ!」「これは、スカッとしました」といった視聴者の声が続々と上がったほか、優子にも「このお母さんには頭が下がる」「『自慢の娘です』と言い切ったお母さん。拍手喝采」と賛辞のコメントが続々と並んでいた。

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