榎木孝明：「警視庁強行犯係 樋口顕Season2」で頼もしい上司を好演　「私の密かな喜びは“ヒグッちゃん“と呼べること」

　俳優の内藤剛志さんが主演を務める連続ドラマ「警視庁強行犯係 樋口顕Season2」（テレビ東京系、金曜午後8時）。2003年からスペシャルドラマが12作放送され、昨年1月期に連続ドラマが放送された人気シリーズだ。Season2の放送を記念して、「MANTANWEB」ではキャスト陣にインタビューを実施。第3回は、警視庁刑事部捜査一課の管理官・天童隆一を演じる榎木孝明さんに話を聞いた。

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　「強行犯係 樋口顕」シリーズは、本格警察小説の名手・今野敏さんの同名小説が原作。警視庁刑事部捜査一課強行犯係の警部で、“決してヒーローではない無彩色の刑事”樋口顕（内藤さん）の活躍を描く。

　スペシャルドラマから連続ドラマへ移行したことについて、“ドラマの進化”と話した榎木さんは、「それはひとえに視聴者の皆様の応援があるからこその結果だと思います」と感謝の思いを明かす。「出演者は回を重ねるごとに、演じるキャラクターが自分に染み込んできます。見てくださる方々には、それがドラマを見るときの安心感を覚えることへとつながるかと思います」と話しながら、「そんな皆様の期待を裏切らないために、私たちも初心を忘れず、マンネリ化しないためにも常に新鮮さを求めることを肝に銘じたいと思います」と力を込める。

　榎木さん演じる天童は、警視庁刑事部捜査一課の管理官で、強行犯係のメンバーを見守る頼もしい上司。樋口と氏家譲（佐野史郎さん）とは飲み仲間でもある。樋口を「ヒグッちゃん」と呼び、絶大な信頼を寄せているが、榎木さんは「私の密（ひそ）かな喜びは、天童だけが“ヒグッちゃん“と呼べることです。この一言に全てが集約されているような気がするのです」と明かす。

　二人の関係は、上司と部下でありながら、心の許せる友でもあると表現し、「何があろうとこの呼び方は生涯変わらないと思います」と話す。「ヒグッちゃんは話好きで、毎回膨大なセリフをしゃべっているのに、撮影の合間もずっとしゃべり続けています。それも一つの才能かと感心しながら、みんなを見守る天童の気持ちで樋口班のメンバーとの会話をいつも楽しく聞かせてもらっています」と撮影現場の様子も明かす。

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　ドラマには、事件が起きる度に、樋口を追いかける野心家の新聞記者・遠藤貴子役で矢田亜希子さん、樋口の一人娘・樋口照美役で逢沢りなさん、樋口の妻・樋口恵子役で川上麻衣子さん、樋口の盟友にして、最大の理解者であり、他部署でありながらも樋口の捜査に協力する警視庁生活安全部少年事件課の警部・氏家譲役で佐野史郎さん、樋口班のメンバーとしては、若手ムードメーカーの菊池和馬役で佐野岳さん、樋口班の紅一点・藤本由美役で片山萌美さん、何かと小言が多い中田裕之役で小松利昌さん、鑑識課で樋口班がいつも頼りにしている吉崎衛役で斉藤暁さんが出演するなど、おなじみのレギュラーキャスト陣が続投。

　さらに、今作からの新キャストとして、法医学教室の准教授・御子柴隆司役で竹財輝之助さんが参加している。

　ドラマでは、“ヒグッちゃん”の家族は描かれるが、そのほかの登場人物たちのプライベートは描かれていない。役を作るときに、演じる人物の人生を細やかに作っていくという榎木さんは、幼少期の過ごし方や警察官になったいきさつ、家族や結婚のことなど、裏設定を構想して、自分なりに天童を組み立て、演じているとのこと。「そんな私の妄想がいつかドラマで描かれると嬉しいです」と笑顔を見せていた。

　今作では、天童のプライベートにも注目してほしいといい、「話してみるものですね。次は別れた女房との因縁話を話してみたいと思っています」と笑顔を見せていた。

　最後に、「20年も前に始まったこのシリーズに天童として途中参加させてもらいましたが、今では元からいたみたいな気持ちにさせてくれるような楽しい現場です」と話した榎木さん。「視聴者の皆様には私たちのこの長年のチームワークの良さを一つの安心材料として感じていただき、私たちと心を一つにして事件を推理しながら見ていただけるとうれしく思います」と呼びかけた。

　金曜8時のドラマ「警視庁強行犯係 樋口顕Season2」は、テレビ東京系で毎週金曜午後8時から放送中。