俳優の小栗旬さんが主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)第30回「全成の確率」が8月7日に放送され、新納慎也さん演じる阿野全成の壮絶な最期が描かれた。
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第30回では、源頼家(金子大地さん)に対して呪詛を行った疑いにより、詮議を受ける全成。比企能員(佐藤二朗さん)はその背後に北条家の暗躍があると確信し、対決姿勢をさらに強める。そのころ北条家では、夫・全成が巻き込まれて激怒した実衣(宮澤エマさん)が、父・時政(坂東彌十郎さん)を追及。名乗り出ようとする時政だが、りく(宮沢りえさん)に止められる。
義時(小栗さん)は北条家を守るために一案を講じ、畠山重忠(中川大志さん)らの助力を得て、頼家の元へ全成の助命を願う申し状を届ける。結果、全成は流罪となり、首をはねられることなく、八田知家(市原隼人さん)が治める常陸国へと送られる。
しかし、頼家を排除したい能員の口車に乗ってしまい、再び呪詛の道具を手にしてしまう全成。八田の家人により事が発覚すると、能員は「これはもはや謀反」と頼家に訴え、頼家も今度は全成を死罪と処すことを決める。
全成は死の直前、ひたすら呪文を唱え、“その力”によって、激しい雨と雷を起こすが、知家の手により命を落とす……。自分から流れる赤い血を見て、「実衣~」と妻の名前を叫んだ全成。SNSでは「あああああ…」「つらすぎる」「新納さんの迫真の演技にこの演出…やばい」「奥さんの名前呼ぶの…切ない…」「心が痛い」といった声が次々と上がった。
全成役の新納さんは「斬られて流れた自分の血の赤い色を見たとき、ずっと実衣ちゃんに『君は赤が似合うね』と言ってきたので、赤という色で実衣を思い出したんですよね、あの瞬間に」と明かし、「とにかくあの瞬間は実衣のもとに帰りたい、実衣に会いたいという一心で、実衣への思いだけで最後の力を振り絞って、というシーンでした」と振り返る。
「全成登場から全体を通してですけど、おそらくこの『鎌倉殿の13人』においての阿野全成さんは兄である頼朝さんの力になるために鎌倉に来て、できる限り、自分のできる範囲で力になろうとは思うけど、そんなにむちゃくちゃなこともしない。これは僕の考えですが、全成は実衣と出会ってしまったことで、自分のできる範囲でもちろん頼朝さんのお手伝いはするけれど、基本は実衣とこの鎌倉で一生、穏やかに暮らしていきたかっただけの人になったんじゃないかなと思います」と持論を披露。「今、最期のシーンを撮って、この『鎌倉殿の13人』で僕が演じた阿野全成は、ただ実衣を愛していただけの男、みたいな感じですね」と語った。
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