朝ドラ:次は「舞いあがれ!」 どんな向かい風も受け止め、さらに高く ヒロイン・舞はどんなキャラ

NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」のメインビジュアル (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」のメインビジュアル (C)NHK

 女優の黒島結菜さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」。沖縄料理に夢をかけるヒロイン・暢子(黒島さん)と、暢子を含む強い絆で結ばれた4兄妹の、笑いと涙の物語も残すところあと4週で、9月30日の本編最終回に向けて、クライマックスを迎えようとしている。同作に代わって10月3日からスタートするのが、福原遥さん主演の107作目の朝ドラ「舞いあがれ!」だ。タイトルに込められた思いや、福原さん演じるヒロイン・舞のキャラクター、気になるストーリーをここでは紹介したい。

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 ◇生まれは東大阪の町工場 大学で人力飛行機サークルに

 「舞いあがれ!」は“ものづくりの町”として知られる東大阪と、自然豊かな長崎・五島列島が舞台。さまざまな人との絆を育みながら、「空」に憧れるヒロインが「飛ぶ」夢に向かっていく、挫折と再生の物語だ。同局の土曜ドラマとして2020年1月に放送された「心の傷を癒すということ」などで知られる桑原亮子さんのオリジナルで、共同脚本として、嶋田うれ葉さん、佃良太さんもチームに加わる。

 タイトルには「ヒロインがどんな向かい風も全身で受け止めて、さらに高く舞いあがる」という思いが込められている。最後に感嘆符(!)が付くのは朝ドラでは第53作「走らんか!」(1995年度後期)以来。

 ヒロインの舞は、ものづくりの町・東大阪市の町工場で生まれ育つ。幼いころから人の気持ちを察するのが得意な一方、自分の気持ちを抑えてしまうところがあったが、五島列島の祖母や人々と触れ合い、変わっていく。飛行機への憧れから、大学で人力飛行機サークルに入って作り手として活動する……。舞役の福原さんは、約2500人が参加したオーディションをくぐり抜けヒロインの座を射止めた。

 2009~13年に放送された番組「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」(NHK・Eテレ)で、“まいんちゃん”として注目を集め、数々のドラマや映画に出演してきた福原さんは近年、連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ、2019年)、「ゆるキャン△」(テレビ東京系)シリーズ、「アンラッキーガール!」(読売テレビ・日本テレビ系、2021年)、実写「賭ケグルイ」シリーズの劇場版「映画 賭ケグルイ」(2019年)などでも印象的な演技を披露してきた。

 “まいんちゃん”から約10年を経て、今年24歳となった福原さんがどんなヒロイン像を打ち立ててくれるのか、期待せずにはいられない。

 ◇きっかけは「ばらもん凧」 空への憧れは、パイロットになる夢へ?

 物語は1990年代からスタートする。ものづくりの町・東大阪で町工場を営む父・浩太と母・めぐみ、そして兄・悠人との4人暮らしの舞。引っ込み思案な性格だったが、自然豊かな長崎の五島列島にいる祖母・祥子の元を訪れ、五島列島の広い空に風を受けて力強く舞いあがる「ばらもん凧(だこ)」に魅入られる。

 「あんなふうに空高く飛びたい」という空への憧れは、パイロットになる夢へと膨らんでいく舞。本物のパイロットになるべく努力を重ねるが、想像以上に厳しい道のりが待ち受けていた。

 東大阪で実感する「ものづくり」の喜びと、自然とともに生きる離島での暮らし。二つの故郷である東大阪と五島、それぞれの土地に暮らすさまざまな人との絆を深めた舞は、やがて新しい形で空への夢を見つけていく……というストーリー。

 10月3日からNHK総合、月~土曜午前8時ほかで放送される。

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