鎌倉殿の13人:のえが義時に毒を盛った“それ相応の理由”「もっと違うところに」 菊地凛子「すごくすごく切なくて」

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」最終回場面カット 義時(小栗旬さん)に毒を盛るのえ(菊地凛子さん) (C)NHK
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」最終回場面カット 義時(小栗旬さん)に毒を盛るのえ(菊地凛子さん) (C)NHK

 俳優の小栗旬さんが主演を務めるNHK大河ドラマ鎌倉殿の13人」(総合、日曜午後8時ほか)最終回(第48回)「報いの時」が12月18日に放送された。主人公・北条義時(小四郎、小栗さん)の妻・のえ(菊地凛子さん)が、義時に毒を盛っていたことも話題に。のえ役の菊地さんは、「毒を盛るって相当なことですし、人を死に至らしめるというのはすごい決心だと思うんですよね。それ相応の理由が、もっと違うところにあるというのが、やりたかったところではあったので、そこが出せているといいな」とシーンに込めた思いを明かしている。

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 「承久の乱」で朝廷に勝利した幕府。義時は後鳥羽上皇(尾上松也さん)らを流罪とし、泰時(太郎、坂口健太郎さん)や時房(五郎、瀬戸康史さん)を六波羅探題として京にとどめ、西国のさまざまな問題の対処に当たらせようとする。

 その後、すっかり体が弱ってしまった義時。医者から原因が毒だと教えられると、のえに対して、毒を盛った人間は「お前だ」と告げる。犯人扱いされ、最初はとぼけるも、「あら、バレちゃった」と認めるのえ。義時は、のえが息子・政村(新原泰佑さん)に家督を継がせたいがゆえの行動だと考え、そう指摘すると、のえは「当たり前でしょ」と答え、「北条義時の嫡男は政村です」と言い切る。

 のえは血筋を理由に八重(新垣結衣さん)や比奈(堀田真由さん)が産んだ息子たちを絶対に認めようとせず、義時に食ってかかる。「もっと早くお前の本性を見抜くべきだった」と後悔する義時に、「あなたには無理。私のことなど少しも、少しも見ていなかったから。だからこんなことになったのよ」と悔しさをぶつけるのえ。義時から執権としての威信に傷がつくことを理由に離縁はしないが、「二度と私の前に現れるな」と最終通告されると、のえは「もちろん、そうさせていただきます。死に際は大好きなお姉さまにみとってもらいなさい」と捨てぜりふを口にし、最後は、毒の出所が三浦義村(山本耕史さん)であることを明かし、「頼りになるお方だわ」と毒を吐いて去って行った。

 義時とのえの関係について、菊地さんは「ちょっと前の義時さんだったら、きっとのえもここまで跡継ぎとか、政村ということじゃなくて、もっと夫を見られたかもしれないし、義時さんもちょっと前の義時さんだったら、もっと違った愛情のかけ方で夫婦として違う姿が見られたんじゃないかなと思うと、すごくすごく切なくて」と胸中を明かす。

 「だけど伊賀の方というのは、義時さんと一緒にお墓に眠っているので、そこまで悪い人じゃなかったんだろうなとは思っているんですよね。本当に悪い人だったら、一緒に眠ったかなとか、周りからもそこまで嫌われていなかったんじゃないかな」と考えを語ると、「そういう背景を考えると、彼女のちょっとしたチャーミングさとかそういうところも見せられると、ただただ毒を盛ったということじゃない」とのえに寄り添った。

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