舞いあがれ!:物語の着地点はタイトルバックにあり? 五島を舞う“空飛ぶクルマ”に視聴者注目

NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第122回の一場面(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」第122回の一場面(C)NHK

 福原遥さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」(総合、月~土曜午前8時ほか)。いよいよ最終週「私たちの翼」(3月27~31日)の放送を残すのみとなった。公式ツイッターなどで公開されている予告映像では、舞(福原さん)が空飛ぶクルマと思われる機体に乗り、空を飛んでいる様子が映し出されている。2022年10月3日にスタートした物語は、どう着地するのか。これまでの舞の夢と共に探る。

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 ◇舞が「空飛ぶクルマ」のパイロットに?

 すぐに熱を出してしまう女の子だった舞は、子供時代に過ごした五島での経験で、健やかに育っていく。大学時代は、人力飛行機サークル「なにわバードマン」に所属。そこで人力飛行機のパイロットを務めたことから、航空機のパイロットへの憧れを抱き、航空学校に入学する。

 無事に航空学校を卒業し、航空会社から内定をもらっていた舞だったが、リーマンショックの影響で入社が延期。そんなとき、父・浩太(高橋克典さん)が病に倒れ、急きょIWAKURAの社長となった母・めぐみ(永作博美さん)を支えることを決意する。

 その後、舞はIWAKURAの営業部の“エース”にまで成長。航空機部品の参入への挑戦、貴司(赤楚衛二さん)との結婚を経て、新聞記者だった御園(山口紗弥加さん)と共に新会社「こんねくと」を設立した。

 そして、「なにわバードマン」で人力飛行機の設計を担当していた刈谷(高杉真宙さん)から連絡を受けた舞は、刈谷と玉本(細川岳さん)が開発する「空飛ぶクルマ」の事業に参加する。投資家からの出資も受け、開発も軌道に乗る中、最終週ではコロナ禍にどのように開発を進めていくのか、完成した空飛ぶクルマに舞がパイロットとして乗ることになるかに注目だ。

 ◇舞の「空へのあこがれや夢」を実現? 福原遥が語ったラスト

 3月2日にNHKの大阪放送局(大阪市中央区)で行われた会見で、制作統括の熊野律時(くまの・のりとき)さんは「ドラマでは現実よりも少し先まで描きます。希望のあるラストになれば」と語っていた。

 17日、東京都内で行われた朝ドラの“バトンタッチ”セレモニーでは、福原さんは「舞が昔から持っている『空へのあこがれや夢』はずっと失うことなく持ち続けています。舞は絶対に諦めないと思うので、ぜひこれからどういう展開になるのか、どういう夢をかなえていくのか、そこを楽しみに待っていただけたら」とラストへのヒントを明かした。

 そして、いま視聴者の間でも度々話題に上がるのがタイトルバックだ。タイトルバックで登場する紙飛行機は、ばらもん凧になったり、人力飛行機になったり、旅客機になるなど変形していく。

 最後は、現在開発が進められている電動垂直離着陸機(eVTOL、イーブイトール)のようなデザインの紙飛行機が、五島の空を飛んでいる姿が映し出されている。

 SNSでは「物語が目指すべき所は最初からタイトルバックに描かれてたんだなぁ」という声も上がっており、近未来で実現しうることが、「舞いあがれ!」のラストを締めくくる可能性もあるのではないだろうか。

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