海に眠るダイヤモンド
最終話後編(10話)記憶は眠る
12月22日(日)放送分
神木隆之介さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「らんまん」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、東京大学植物学教室の初代教授・田邊彰久を演じている要潤さん。現時点では、主人公の万太郎(神木さん)と田邊は意気投合しているが、今後は二人は対立を深めていくことになる。田邊教授と万太郎の“これから”に加え、8歳の時から知っているという神木さんの魅力についても聞いた。
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香川県出身の要さん。同じ四国の高知県出身の牧野富太郎をモデルとした朝ドラに出演することについて、「(2010年のNHK大河ドラマ)『龍馬伝』に出させていただいた時も、高知県にはとても好印象だったので、また高知に関われるお仕事ができてうれしい限りです。本当は高知弁を話したかったなあという思いもありながら臨んでいます」と話す。
田邊の目に映る万太郎は「ライバル」としながら「すごくよくできる社員の一人のような感じ。味方に付けると心強いけど、敵になるととても怖い存在」と語る。
やがて田邊は、優秀な万太郎を「自分のものにしようとする」という。
「どんどん才能を開花させる万太郎に嫉妬しながら、彼をうまく利用できないか考えます。自由奔放に進む彼を自分の範疇(はんちゅう)にとどめようとします。それが万太郎にとって足かせとなり、ある種『レールの上』を歩かせようとします。田邊が最初に言っていた『世界は広い』という言葉が逆説的になってくるんですよね」と話す。
続けて「現時点では田邊と万太郎が二人三脚で歩んでいくと予想されている視聴者の方も多いと思いますが、真逆に行きます。朝ドラで言っていいのかなという衝撃的なせりふも出てくるので、視聴者の皆さんにもサプライズになると思います」
要さんと神木さんが初共演したのは、要さんのデビュー作で2001~02年に放送された特撮ドラマ「仮面ライダーアギト」だ。
神木さんは当時8歳だったが「子供の頃からいい意味で印象が変わらない。まっすぐで、お芝居に対して真摯(しんし)で、何より誰に対してもフラットに向き合う。いつでも元気をもらえる存在です」とたたえる。
その後、神木さんが13歳で主演を務め、2007年に放送された連続ドラマ「探偵学園Q」(日本テレビ系)でも共演した。
「8歳、13歳ときて今30歳……。成長を見ているので、親心のような気持ちになりますね。今回の田邊を演じている時も、8歳の頃とはお芝居が違うなあとか、こういう成長をしてきたんだなあというのを、感じています。お芝居の話はほとんどしませんが、万太郎は神木君にぴったりな役だと思います」と目を細めた。
最後に「田邊教授は、万太郎にとって非常にストレスがかかる存在となっていきます。万太郎の思い、田邊の思い。両者とも間違ったことはやってないと思うんです。視聴者の皆さんも、両者の気持ちが分かってくださると思います。ぜひ楽しみにしていてください」とアピールした。
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