緊急取調室 (2025)
第7話 赤い殺意
12月4日(木)放送分
7月12日スタートの連続ドラマ「ばらかもん」(フジテレビ系、水曜午後10時)で、主人公の書道家の半田清舟を演じる杉野遥亮さん。ゴールデン・プライム帯(GP帯、午後7~11時)の連続ドラマで初の主演を務める杉野さんに、ドラマの見どころや自分なりの座長像について聞いた。
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ドラマは、ヨシノサツキさんがマンガサイト「ガンガンONLINE」、マンガ誌「月刊少年ガンガン」(スクエア・エニックス)で2008~2018年に連載した同名マンガが原作。五島列島を舞台に、書道だけを支えに生きてきた都会育ちの書道家、半田清舟が、島民との交流を通じて、書道家としても人間としても成長していくハートフルコメディー。
オファーを受けた時は「うれしかった」という杉野さん。「企画書を見て『参加したい!』と直感で思いました。GP帯で主演というのは意識していませんでした。普段から役柄や番手も意識していないので、純粋に『ばらかもん』に参加できることがうれしかったです」
それでも「プレッシャーはまだある」と言い、GP帯主演という重圧の中で、杉野さんが憧れる“座長像”を尋ねた。
「これまでもかっこいいと思った先輩方はたくさんいます。『教場II』の木村拓哉さん、『罠の戦争』の草なぎ剛さん、大河ドラマの松本潤さんもそうです。先輩たちのようになりたくて速足になりそうな自分がいるのも確かです。まねをしようとするところもありますが、みなさん魅力的なところが違って、すごいと感じるところも違う。先輩たちのようになろうと無理するのではなく、みなさんとどのように良い作品を作るかに焦点を当てています」と話す。
「主演は役者の中で一番物語に携わっていますし、その中で自分にできることを探しています。一個一個積み重ねていった先に、自分なりの座長像があるのかなと思っています。本当は的確なことを言えたらかっこいいと思いますが、なかなかうまくいかないですし言葉も拙いので。地味かもしれませんが、一生懸命やるしかないです」
今年のNHK大河ドラマ「どうする家康」や1月期の連続ドラマ「罠の戦争」(カンテレ・フジテレビ系)に続き、7月期はGP帯でドラマ主演を務める杉野さん。忙しそうな日々を送っているように見えるが、杉野さんを突き動かすものは何か。
「正直、休みたいと思うこともいっぱいあります(笑い)」としつつ「やっぱりこの仕事が楽しい。自分が成長できることじゃないと熱中できないんです。例えば受験勉強、水泳、サッカーなど自分に向いていなかったことは熱中できませんでした。熱中できるものを現時点で見付けられたのは良かったと思います」と語る。
「もちろん、へこむこともあります。でも、最終的には良いものに仕上がっているので、すごくやりがいがあります。この仕事は難しいこともありますが、いろんな人と関われますし、自分にとっては刺激的で楽しいことだと思います」
役者業が“天職”とも語る杉野さん。累計発行部数は1000万部を超える人気マンガをドラマ化するに当たり、どんなところを視聴者に見てほしいのか。
「おこがましいかもしれませんが、見てくださる方たちに活力やエネルギーを与えられる作品を作りたいです。このドラマの魅力は“癒やし”だと思っています。日々、ポジティブなことが見付けにくかったり、疲れている方たちにとって癒やしになると思います」とアピールする。
「五島列島の自然の景色はひと味もふた味も違います。清舟も大事なことを知って、人間的に成長していきます。自分たちの熱量と共に、みなさんが日々を過ごすためのエネルギーになるものをお届けできると思います」と胸を張った。
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