9月17日深夜から放送される連続ドラマ「女子高生、僧になる。」(MBSほか)で主演を務める俳優の畑芽育さん。ドラマは女子高生がお寺に次々に降りかかる危機に立ち向かう青春ハートフルコメディーで、畑さんはアイドルオタクでお寺を立て直そうと奮闘する主人公の下白石麦を演じる。コメディーを「150%のフルパワー」で演じたという畑さんに、麦との共通点や演じた思いなどを聞いた。
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ドラマはオリジナルストーリーで、主人公の麦が周りを取り巻くイケメンたちと共に、亡き祖父の寺の再建を目指すハートフルコメディー。麦の祖父が借金を作って寺を運営していたことが発覚し、親族は寺を手放すことを考え始めるが、祖父の寺を手放すことが嫌な麦は、葬式でイケメンに成長していた幼なじみの柊(奥野壮さん)と再会し、柊を住職に立てて借金を返済し寺を再建することを宣言する……。
畑さんが演じる麦は「尊いものは全力で推す!」がモットーのアイドルオタクの女子高生。明るく、行動力にあふれたポジティブな性格が印象的なキャラクターだ。
「麦は私と近しい部分があるということが第一印象でした。『このシーンはどう動き回ろうか』と考えているうちにいろいろなアイデアが出てくるので、台本を読む時間がすごく楽しかったです。いざ現場に行って、麦を演じていても、無理をして役作りしている感覚はなく、私のままで、本当に楽しく現場を過ごしていました」
麦には、人と接するときテンションに近いものを感じた。何より、純粋で一つの物事に真っすぐ全力で取り組む姿に共感を覚えた。
「麦ちゃんの、一つの物事に真っすぐ、ひたむきに、一生懸命に向き合うところは、役者としてというより、人間として『そういう人でありたい』と思っています。だから麦ちゃんの生きざまや誰にでも分け隔てなく接するところ、純粋なところは『いいな』と思っていました。『すごく愛せる子だな』って」
現場では、「だいぶのびのびしていたんじゃないかな」と畑さん。
「コメディーということもあり、マイナスな思考があまり出てこなくて、そこにすごく助けられていました。今、いろいろな作品をやらせていただく中で、『つらい』『悲しい』という感情はどこかから火種を持ってこないといけなくて、自分自身も苦しくなってきちゃうんです。でも、麦ちゃんは底抜けに明るい。素直だし、なんでも顔に出やすいし、ものすごく可愛らしくてみんなから可愛がられて、助けてあげたくなるような女の子なので。役同様、現場に入って皆さんに支えてもらいながら、切磋琢磨してやっていました」
撮影では、そんな麦を振り切って演じた。
「衣装合わせの段階で、監督が『振り切ってやっていいよ、好きなようにやっていいよ』と言ってくださったので、その言葉を信じて、もうひたすら振り切ってやっていました。『150%ぐらいの感じで』と言われたので150%でやってみたら、ちょうどいい感じということだったので、最初から最後までずっと150%のフルパワー。限界値を超えた状態でふざけ倒していたら、あっという間に終わっちゃいました(笑い)。だから本当に、楽しんでいたら終わってしまった……という感じです」
そう全力で演じた本作は、今までに見せたことのない新しい一面を見せられる、いいきっかけにもなったという。
「奥野君が私のお芝居を見て笑っちゃうぐらい奇天烈(きてれつ)な動きや表情をしたり、すごくコミカルなお芝居で。今までに見せたことがないような姿を見てもらえるなと思います、今回の作品が新しい自分を見せられるいいきっかけになるだろうなって、撮っているときからずっと思っていました」と楽しそうに振り返っていた。
ドラマはMBSで毎週日曜深夜0時50分(初回は深夜1時15分スタート)に放送。9月22日からテレビ神奈川(金曜深夜0時)、9月23日からテレ玉(土曜深夜1時半)などでも放送される。
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