反町隆史:「GTO」“壁ハンマー”は「衝撃なシーンだった」 “令和版”も言葉ではなく行動「熱く芝居を」

「GTOリバイバル」で主演を務める反町隆史さん  (C)T.MINAMOTO
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「GTOリバイバル」で主演を務める反町隆史さん  (C)T.MINAMOTO

 カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマGTOリバイバル」(4月1日午後9時)で主演を務める反町隆史さん。1998年7月~9月に放送された大ヒットドラマ「GTO」から26年がたち、伝説の教師・鬼塚英吉を再び演じる反町さんが、本作に込めた思いを語るほか、98年版の名場面を振り返る。

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 ◇98年版の教え子は「『GTO』を大事にしてくれてうれしい」

 「GTO」は元暴走族の伝説のヘッドで教師の鬼塚英吉の活躍を描く。原作は藤沢とおるさんの同名マンガ(講談社)。98年に反町さん主演、松嶋菜々子さんがヒロイン役で実写化され、全12話の平均視聴率(世帯、ビデオリサーチ調べ)は関東で28.5%(最終回は35.7%)と高視聴率を記録。約26年ぶりに新作スペシャルドラマとして復活する「GTOリバイバル」では、鬼塚が問題だらけの高校に教師として赴任し、悩みを抱えた生徒たちに鬼塚流の熱血授業を繰り広げる。

 数々の名場面を残した98年版の中でも、視聴者に鮮烈な印象を残したのが、第1話で放送された、鬼塚が両親の不仲に悩む生徒の家の壁をハンマーで破壊するシーンだ。鬼塚はハンマーを手に生徒の家へ向かうと、両親の部屋を隔てる壁にハンマーを振り下ろして破壊。「ここから先はお前次第だよ」と言い残し、立ち去った。

 この場面を振り返り、反町さんは「見ている人たちにとって衝撃的なシーンだったと思います。第1話から鬼塚というキャラクター、『GTO』という作品を象徴するような、とても良い滑り出しになりましたよね」と語る。

 「言葉ではなく、行動で示すのが鬼塚。『GTOリバイバル』でも、鬼塚がある物をチェーンソーで壊すシーンが描かれるのですが、言葉では伝えられない、行動で示す鬼塚というものを表現できたと思います。そのシーンを演じたときに、“壁ハンマー”のシーンを思い出しましたね」

 今作では、98年版に出演したメンバーが再集結することも話題だ。かつて鬼塚の教え子を演じていた池内博之さん、山崎裕太さん、窪塚洋介さん、小栗旬さんとは、LINEグループで連絡を取り合っているといい、「池内が当時の撮影のスケジュール表を送ってきて、『なんで持ってるの?』と驚きました」と笑う。

 「僕が一番うれしかったのは、それだけみんなが『GTO』を大事にしてくれていること。『GTO』という作品に対して愛情を持ちながら、この26年間、ずっと大切にしてくれたことが、とてもうれしかったです」と熱く語った。

 ◇台本完成までに12回の修正

 「GTOリバイバル」は、反町さんから制作陣に声を掛けて放送が実現。26年ぶりに「GTOリバイバル」を制作するにあたって、「当時見てくださった人たちを裏切らないような作品にしたい」と強く思ったそうで、制作陣と一丸となり、台本を完成させるまでに12回の修正を重ねたという。

 「プロデューサーや脚本家、僕自身も『良い作品を作りたい』という思いで、台本の完成までに相当の時間を費やしました。98年版とはスタッフが変わった中で、全員が『GTO』のイメージを一致させていくためのすり合わせがすごく大変でした。当時見てくださった方に『これがGTOだよね』と思っていただけるように、いろいろと相談しながら微調整を重ねました。とにかく熱く演じるのが『GTO』だと思いますから、熱く芝居をして、そのエネルギーが見ている人に伝わったらいいなと思います」

 反町さんは、26年間の世の中の変化に触れながら、「令和の時代にネットやスマホは当たり前になっていますが、もっとアナログでいいんじゃないかなと思うんです」と話す。

 「かつてはこういう時代もあったんだよと、令和の人たちに伝えたい気持ちがありました。そういう意味でも、ただ単に昔の作品をやっているわけではないです。やっぱり『GTO』は僕にとって特別な作品ですし、俳優としての役割を超えて、この作品に携わらせていただいたことをありがたく思いますね」

 このドラマを通じて「愛情の大切さ」を伝えたいという反町さん。最後に「人間にとって大事なのは愛情。人に対しての愛情、自分に対しての愛情、いろいろあると思いますが、そこをもっと膨らませてほしいです。鬼塚の姿を見て、令和の人たちに、その意味が『分かるかも』と思ってもらえたらうれしいです」とメッセージを送った。

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