虎に翼:あんなに頑なだった母はるがまさか! 石田ゆり子、迫力の「おだまんなさい!」から胸アツ急展開に視聴者「朝から泣いた」

NHK連続テレビ小説「虎に翼」第5回の一場面 (C)NHK
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NHK連続テレビ小説「虎に翼」第5回の一場面 (C)NHK

 伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第5回が、4月5日に放送され、後半の急展開と、石田ゆり子さん演じるヒロインの母・猪爪はるの言動に、視聴者から「ムネアツだわ~」「はあ〜泣いた。ゆり子の啖呵(たんか)最高だった」「朝から泣いた。お母さん……最高だよ~」といった声が上がった。

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 第5回では、穂高(小林薫さん)に出くわしたことで女子部への出願がはるにばれてしまった寅子(伊藤さん)。娘に普通の結婚を望むはるは、弁護士を目指すなど当然大反対。必死に説得しようとする寅子に、はるは現実の厳しさを教え、明日改めて振り袖を買いに行こうと提案する。

 翌日、母との待ち合わせ場所で寅子は、裁判官の桂場(松山ケンイチさん)に再会。母を説得する方法を尋ねると、「私も女子部進学には反対だ」と言われてしまう……。

 その理由について桂場は「君が女だからだ」と前置きし、「穂高先生の言葉にだまされない方がいい。あの方のお考えは進んでおられて、素晴らしい。だが、あまりに非現実的だ」と時期尚早だと説明する。

 さらに桂場は「いつかは女が法律の世界に携わる日が来るかもしれない、だが、今じゃない」と念を押すと、「今、君が先陣を切って血を流したとしても、何の報いもないだろう。母親一人説得できないようじゃ話にならない。この先、戦うのは女だけじゃない。優秀な男と肩を並べて戦わなければならなくなるんだよ」と語気を強める。

 寅子は納得がいかず反論を試みるが、桂場は「君のように甘やかされて育ったお嬢さんは、土俵に上がるまでもなく、血を見るまでもなく、傷つき、泣いて逃げ出すのがオチだろう」と決めつけると、「おだまんなさい!」と口を挟んだのは、なんとはるだった。

 寅子の女子部進学について、「地獄」という言葉を使って頑なに反対し、「頭のいい女が確実に幸せになるためには、頭の悪い女のふりをするしかない」とまで言い切って、お見合い結婚を推し進めようとしていたはる。

 桂場に向かって「何を偉そうに。あなたにうちの娘の何が分かるっていうのですか? 何が時期尚早ですか? 泣いて逃げ出すですか? そうやって女の可能性を摘んできたのはどこの誰? 男たちでしょう」と怒りをぶちまける。

 桂場が「私に感情的になられても」とうろたえると、はるは「自分にその責任はないと?」と追及の手をゆるめず、「それなら無責任に娘の口をふさごうとしないでちょうだい」とやり込めた。

 その後、はるは、寅子に六法全書を買い与えると、「あ~腹が立つ。知ったような口きいて。若造が」と、再び桂場への怒りが込み上げてきたようで、「私は、私の人生に悔いはない。でも、この新しい昭和の時代に、自分の娘には“スンッ”としてほしくないって、そう思っちゃったのよ!」と告白。「ここに来て、あんな若造にあんなこと言われたら、こうならざるを得ないでしょう」と“言い訳”しつつ、「寅子、何度でもいう。今、お見合いした方がいい。その方が間違いなく幸せになれる。それでも本気で、地獄を見る覚悟はあるの?」と娘に問いかけると、寅子は「ある」と即答し、はるも「そう」と納得。“最後の敵”を倒した寅子は、無事“地獄への切符(きっぷ)”を手に入れた。

 「虎に翼」は、日本初の女性弁護士で、後に裁判官を務めた三淵嘉子さん(1914~84年)の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。ヒロインの寅子とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追いつめられた女性たちを救っていく姿を描く、リーガルエンターテインメントだ。

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