虎に翼:寅子&道男、ドア越しシーンの演出に「秀逸」の声 「交互に切り替わるのがセオリーかと思ってた」

NHK連続テレビ小説「虎に翼」第59回の一場面(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「虎に翼」第59回の一場面(C)NHK

 伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第59回が、6月20日に放送され、道男(和田庵さん)の過去が明らかになった。

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 第59回では、道男を泊めると言い出したのは自分だと責任を感じているはる(石田ゆり子さん)が倒れてしまう。寅子(伊藤さん)は、はるに会わせようと道男を探しに行き、上野のよね(土居志央梨さん)と轟(戸塚純貴さん)を訪ねて……と展開した。

 寅子に気付いた道男は閉じこもるが、寅子は「お母さんが危ないの。お母さんが最後に道男に会いたいって言ってるの」と説得を試みる。しかし道男は「とっ捕まえて、締め上げる気だろ」と言い、出てこようとしない。

 寅子は「あなたには人の心ってものがないの!? いいから一緒に来て!」と必死に訴える。

 道男は「さんざん虫けら扱いしてきたのはそっちだろ! 自分で分かってんだよ! 俺はどこにいても邪魔者なんだよ。戦争なんて始まるずっと前から……」と自身の生い立ちを話し始める。

 「父ちゃんは飲んだくれで。俺と母ちゃんのこといっつも殴ってて。その母ちゃんは空襲ん時、俺を置いて父ちゃん捜しに行って、そのまま2人とも……。あんたら大人は、都合が悪くなると俺から逃げたり捨てたりするんだよ。だから、一人でいる方がマシなんだよ」と語った。

 寅子は「私の家族から逃げたのは道男でしょうが!」と叱り、「いい? 誰でも失敗はするの。大人もあんたも! でもまっとうな大人はね、一度や二度の失敗で、子供の手を離さないの。離せないの! 関わったらずっと心配なの! そういうもんなの!」と告げる。

 続けて「お母さんはね、私が出会ってきた中で一番まっとうで優しい人なの。だから今、あんたのことが気になってしかたないの。このままじゃ絶対、悔いが残っちゃう。そんなの絶対嫌なの! 会ってくれたなら、そのあとは道男の好きにすればいい。だからお願い! 最後の願いぐらいかなえてあげたいの!」と自身の思いを伝える。説得に応じた道男は、はるのもとへと向かった。

 SNSでは、寅子が話をしている場面でも、ほぼ道男を映し続けた演出が話題となり、「寅子を映さず道男の表情だけを映してる演出が秀逸だった」「メインは道男にしていたのがとても良かった!」「声だけでも迫力がすごかったし、道男と一緒にドアの内側で寅子の言葉を聞いている気持ちだった」「ドア越しだと内と外で交互に映像が切り替わるのがセオリーかと思ってた」「伊藤沙莉さんの声だけで伝わってくる寅子の感情」といった感想が書き込まれていた。

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