伊藤淳史:欽ちゃん役は「今までに経験したことのないような重圧」 “スミちゃん”波瑠に感謝の思いも

スペシャルドラマ「欽ちゃんのスミちゃん ~萩本欽一を愛した女性~」で萩本欽一を演じる伊藤淳史さん=日本テレビ提供
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スペシャルドラマ「欽ちゃんのスミちゃん ~萩本欽一を愛した女性~」で萩本欽一を演じる伊藤淳史さん=日本テレビ提供

 “欽ちゃん”ことコメディアンの萩本欽一さんと、亡き妻の“スミちゃん”の半生を描き、「24時間テレビ47」(日本テレビ系)で放送されるスペシャルドラマ欽ちゃんのスミちゃん ~萩本欽一を愛した女性~」で主人公の萩本欽一を演じる伊藤淳史さんがこのほど取材に応じ、思いを語った。

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 「視聴率100%男」とうたわれ、日本が誇るコメディアンだが、実は夫としては“ダメダメ”だった欽ちゃん(伊藤淳史さん)と、世間をあっと言わせるドラマチックななれそめで結婚したスミちゃん(波瑠さん)の不思議な家族の形を、日本のエンタメ史を彩る貴重映像とともに送る。萩本さんの初出し密着映像などからなるドキュメンタリー編も用意されている。

 「萩本さんは言わずと知れた真のスーパースターで、芸能界の中でも大御所中の大御所。僕にも“演じさせていただく”という思いがあります。台本をいただいたときも恐れ多い気持ちでした」と語る伊藤さん。「でも、読み進めていくうちに面白さに引き込まれ、こんなことがあったんだ!という驚きもあり、何よりも本当にすごく泣けました。初めて台本を読んだ時に、こんなに泣けると思ったことがないくらい、泣きました。台本を読んだ時の感動は忘れられません」と話す。

 萩本さん本人は自らのことを「夫としては……最悪でしょ」「誕生日も結婚記念日も旅行行ったこともゼロだし……」とぼやいていたが、伊藤さんは「皆さんが知っている欽ちゃんも描いていつつ、皆さんが全く知らない欽ちゃんの姿も描かれているので、驚きもあり、笑いもあり、感動もあります」とコメント。「欽ちゃんとスミちゃんの築いた夫婦の形、家族の形には、僕も最初はちょっとびっくりしましたが、何が普通で、こうあらねばならない、というステレオタイプにとらわれない、二人の絆や信頼関係がすごく伝わると思います。その意外性みたいなものを伝えつつ、最後にはすごく美しく感動できる話に向かっていく。欽ちゃんとスミちゃんじゃなければ、こんなに温かい家庭や物語っていうのは生まれなかったと思います」と語った。

 スミちゃんを演じた波瑠さんについては「波瑠さんは、もう本当に『スミちゃん』なんです。この人が本当にスミちゃんだったんじゃないかって思うほどに。波瑠さんのお芝居は、欽ちゃんはきっとこんなふうに背中を押してもらえていたんだなと思わせてくれる」と話す。「スミちゃんが『行ってらっしゃい』って送りだしてくれるシーンがあるんですけど、お芝居をしていて、僕もスミちゃんに応援されている気持ちになりました。欽ちゃんもこんなふうに、応援してもらっている気持ちになったんだろうなと。本当に素敵な女優さんだと思いますし、待ち時間も気さくに明るく楽しくお話しさせてもらっているので、どんどんあたたかい空気感が作れて、それが芝居にも表れていると感じます。心から感謝しています」と話した。

 取材は撮影折り返しの時期に実施された。伊藤さんは「萩本欽一さんは、皆さんが知ってる方。皆さんの心の中にあるイメージをもし崩してしまうようなことがあったらいけない!と思いながら日々演じていて、今までに経験したことのないような重圧というか、責任みたいなものを自分で勝手に背負っています。でも現場の皆さんがすごく助けてくださるので、後悔をしないように思い切り演じていこうと思っていますし、共演者の皆さんも大好きな方たちばかりなので、ワンシーンワンシーン台本に描かれているような素敵なシーンを作るということを全うできるように、集中力を持って演じています」と思いを語っていた。

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