風、薫る:来春朝ドラ 見上愛の母親役は水野美紀 旧藩主の一族の生まれ、自らなぎなた振るう

2026年度前期のNHK連続テレビ小説「風、薫る」で一ノ瀬美津を演じる水野美紀さん
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2026年度前期のNHK連続テレビ小説「風、薫る」で一ノ瀬美津を演じる水野美紀さん

 見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務める2026年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「風、薫る」の新たなキャストが、NHKドラマの公式X(@nhk_dramas)で発表され、水野美紀さんが出演することが分かった。主人公の一人、一ノ瀬りん(見上さん)の母・一ノ瀬美津を演じる。

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 一ノ瀬美津は、那須にあった小藩の旧藩主の一族として生まれた。農家になり、明治を迎えても気位の高さは失っておらず、いざというときには自らなぎなたを振るう豪胆をもつ。一方で新しい物好きな一面も。

 水野さんは「大きな変化の中にある時代をたくましく生きる人物を演じることで得られるものはとても大きいと感じています」と明かす。

 ドラマについては「現代からの視点で見れば、『風、薫る』で描かれる明治時代は、物理的にはとても不便で、社会的な抑圧もとても強くて精神的にも辛いことが多い。だけど渦中の人物たちにはそれが当たり前で、目 の前の苦難を一つひとつ、歯を食いしばって乗り越えていくしかない。だけどそれが不幸で現代を生きる我々は幸せかと言えば、全く言い切れない。生きる力とは何か、幸せとは何か、切実に己に問いかけながら、脚本を読み進めています」と話す。

 さらには「役の悲しみ、苦しみ、喪失、迷い、怒りを噛み締めながら、そんな中にでも訪れる幸せな一瞬一瞬、笑い合 える瞬間の喜びを一つも取りこぼさないよう、視聴者の皆さんに届けたいと思っています」と語った。

 「風、薫る」は、連続テレビ小説の第114作。明治時代を舞台に、大関和(おおぜき・ちか)と鈴木雅(すずき・まさ)という2人のトレインドナース(正規に訓練された看護師)をモチーフに描く、2人の主人公のバディードラマ。同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがては“最強のバディー”になっていく。上坂さんがもう一人の主人公・大家直美を演じる。

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