緊急取調室 (2025)
第7話 赤い殺意
12月4日(木)放送分
今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第110回が、8月29日に放送された。同回では、やなせたかしさんが手がけたラジオドラマで、のちに絵本や映画にもなった「やさしいライオン」にまつわるストーリーが展開し、視聴者の間で話題になった。
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第110回では、のぶ(今田さん)と嵩(北村匠海さん)は引っ越しをして、羽多子(江口のりこさん)と同居生活を始める。
そんな中、電話に出た羽多子が、嵩に来たラジオドラマの脚本の依頼を引き受けてしまう。締め切りは明日の朝。焦る嵩にのぶが謝ると、嵩は何かを思い出したように「お母ちゃん……」とつぶやき、ある絵を取り出す。そこには、ライオンのブルブルと犬のムクムクというキャラクターが描かれており、タイトルは「やさしいライオン」。母親を失った赤ちゃんのライオンと、子供を失ったお母さん犬の話だという。
ストーリーは、母親を亡くしたみなしごのライオン・ブルブルと、ブルブルを育てた犬のムクムクの親子の絆を描いている。成長したブルブルは動物園に売られ、その後、サーカスの人気者になっていた。ある日の夜、ブルブルは母に会いたい一心で檻(おり)を飛び出し、街へと向かう。しかし、ブルブルは警官隊に撃たれて死んでしまう……。
嵩は「残酷な結末だよね。いつかこのドラマの続きを書きたいと思っていたんだ。でも、書いていいのかな」と話す。のぶは、書くことをためらう嵩に「子供とお母さんの話だから?」と尋ねる。嵩は「僕には2人母さんがいるだろ」と切り出し、育ててくれた伯母の千代子(戸田菜穂さん)と実母の登美子(松嶋菜々子さん)がこのドラマを聞いたら傷付くのではないかと心配した。のぶは「書きたいと思うなら、書いたほうがええで。今がそのときやないが」と嵩の背中を押した。嵩は一晩で30分のラジオドラマを書き上げた。
翌日、嵩が書き上げた「やさしいライオン」がラジオから流れる。八木(妻夫木聡さん)、蘭子(河合優実さん)、登美子、千代子、手嶌治虫(眞栄田郷敦さん)もその物語に耳を傾けている。結末は書きかえられ、「その夜のこと、年寄りの犬を乗せたライオンが飛んでいくのを見たという人が何人もいました」と締めくくられた。
史実では、「やさしいライオン」は1967年に文化放送でラジオドラマとして放送。評判が良かったことから、1969年にフレーベル館より絵本が刊行され、1970年には、原作者のやなせさん自身が監督・脚本を手掛けたアニメーション映画として公開。この映画の製作を務めたのは、手塚治虫だった。
SNSでは「『やさしいライオン』ってこんな話だったんだね…」「心に響くお話。嵩はすごい! 悲しくも最後は心あったまるドラマに」「今日は朝から目から汗が」「そのまんまのお話で涙ポロポロだよ」「『やさしいライオン』泣けた……たかしの悲しみ母への渇望たかしの優しさが詰まった素晴らしい絵本だと思います」「今日のやさしいライオンの回めっちゃ泣けた。小さい時から持ってて、読んでた絵本だったから…」といった感想が寄せられた。
今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の新たな人物相関図が、ドラマの公式サイトなどで公開された。
9月22日に始まる最終週(第26週)「愛と勇気だけが友達さ」の相関図で、新キャラクターとして、TVプロデューサーの武山恵三(前原滉さん)の登場が予告された。
「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。
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