北村匠海:「あんぱん」最後は「僕ららしい終わり方に」 “のぶ”今田美桜と「松葉づえのように支え合った」日々 

連続テレビ小説「あんぱん」で柳井嵩を演じる北村匠海さん(左)と柳井のぶ役の今田美桜さん(C)NHK
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連続テレビ小説「あんぱん」で柳井嵩を演じる北村匠海さん(左)と柳井のぶ役の今田美桜さん(C)NHK

 今田美桜さんが主演を務める連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(NHK総合、月~土曜午前8時ほか)が、9月26日に最終回を迎えた。今作で、ヒロイン・のぶ(今田さん)の夫・柳井嵩を演じた北村匠海さんは「(のぶと嵩の)お互いの歩みを松葉づえのように支え合いながらやってきました」と明かす。そんな北村さんが、改めて今田さんとの共演や、ラストシーンについて語った。

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 ◇前向きな今田美桜に「全員が魅了された」

 「あんぱん」は、やなせたかしさん(1919~2013年)と暢さん(1918~1993年)夫婦がモデル。2人が出会い、あらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描いた。

 のぶ役の今田さんとは、映画「東京リベンジャーズ」シリーズなどさまざまな作品で共演し、「あんぱん」が6回目。1年にわたった撮影を振り返り、北村さんは「本当に支え合うという言葉が一番正しかったです」と語る。

 「今田さんが立ち止まり、後ろを振り返る瞬間も一番横で見てきたし、その度にお互いの思いだったり、二人の道筋っていうのを、ちゃんと言葉にして確かめ合いました。お芝居の面でもそうですし、お芝居から離れたときも、ずっと脚本やシーンについての話をしていましたね」

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 1年間の撮影を通して、北村さんは「一番感じたのは、今田さんの責任感の強さ。そこがやっぱり一番のぶと通ずるものだったのかなと思います」と回顧した。

 「今田さんは、常に気丈で現場を明るく照らしている。これはもうずっと1年間変わらなくて、本当にひまわりのように、彼女がいると現場がパッと明るくなる。これは今まで共演してきた現場でもずっと変わらない姿だったんですけど、それでも彼女の中には迷いや悩み、悔しさがあって。僕にもそんな瞬間が、1年前に想像していた以上に多くて。だからこそ、お互いの歩みを松葉づえのように支え合いながらやってきました」

 迷いや悩みを抱えることもあったが、だからこそ今田さんの現場での姿勢は印象深いものに。

「何があっても前を向いていたのは、のぶ(今田さん)だったなという気がしています。その強さを日々感じていましたし、その強さにスタッフ・キャスト一同、全員が魅了されて、支えられていたのではないかなと思います」

 ◇ラストシーンは「涙が出そうに」

 最終回のラストシーンは、のぶと嵩の何気ない日常が描かれた。この場面を振り返り、北村さんは「非常に僕ららしい終わり方になったと思います」と笑顔を見せる。

 「二人の日常がいつまでも続いてほしいなっていう願いを、二人でかみしめながら一本道を歩いていくシーンになりました。僕はそのたわいのなさに涙が出そうになったんですけど、『あんぱん』が歩んできた温かな毎日がそうさせてくれた気がします」

 スタッフとキャスト、チームが一丸となって「あんぱん」を作り上げてきたと感じるという北村さんは「監督・演出陣だけでなく、助監督チーム、カメラマンチーム、衣装部、メーク部に至るまで、全員が対等に話し合いながら、本当に全員で一つ一つ、一日一日を紡いでいるような感覚がありました」としみじみ語る。

 「僕は朝ドラが初めてだったので、1週間で大きな起承転結をどうつけるのか、15分を常に全力投球でやっていくことの難しさを感じていました。疑問に思うことがあったら、決して流さず、立ち止まって、『これを成立させるためにはこうしなきゃいけないよね』と常に全員で話し合ってきたんです。その現場の雰囲気が、僕ららしいラストシーンにつながったのかなと思っています」

最終週の人物相関図が公開! 予告にはいたけど“名前なし”? 新キャラは1人 登美子&千代子も“完走”

連続テレビ小説「あんぱん」の最新の人物相関図(最終週~) (C)NHK
連続テレビ小説「あんぱん」の最新の人物相関図(最終週~) (C)NHK

 今田美桜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」(総合、月~土曜午前8時ほか)の新たな人物相関図が、ドラマの公式サイトなどで公開された。

 9月22日に始まる最終週(第26週)「愛と勇気だけが友達さ」の相関図で、新キャラクターとして、TVプロデューサーの武山恵三(前原滉さん)の登場が予告された。

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「あんぱん」登場人物紹介

「あんぱん」とは

 「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919年~2013年)と、暢さん(1918年~1993年)夫婦がモデル。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような「愛と勇気の物語」となる。

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