べらぼうの世界:歌麿が描いた“三美人” 同じ顔のようで細部をよく見ると? 名手の表現が光る!

「べらぼうの世界 蔦重・歌麿の三美人 顔はみな違う!?」=NHK提供
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「べらぼうの世界 蔦重・歌麿の三美人 顔はみな違う!?」=NHK提供

 NHKの教養番組「浮世絵EDO-LIFE」では、同局の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(総合、日曜午後8時ほか)をより深く楽しむため、物語とリンクした浮世絵が毎週登場。10月24日は、午後6時からBSプレミアム4K、同11時50分からEテレで「べらぼうの世界 蔦重・歌麿の三美人 顔はみな違う!?」を放送する。

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 今回紹介するのは、寛政5(1793)年ごろに描かれた喜多川歌麿の「当時三美人 冨本豊ひな 難波屋きた 高しまひさ」だ。江戸の大人気アイドル3人を描いた有名な一枚。黒髪、色白、切れ長の目と、3人とも同じ顔に見えるが、細部をよく見ると、三者三様の個性が見えてくる。

 吉原の売れっ子芸者・冨本豊雛(とよひな)は、芸に秀でたナンバーワン芸者で、一番整った美しさ。それに比べ、茶屋で働く高島おひさと難波屋おきたは、より身近な存在で、それぞれの個性も読み取れる。

 蔦重と、美人画の名手・歌麿の、三者三様の魅力を描き分ける表現が光る。

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