ばけばけ:「美しい物乞いにしない」 “汚れ”を徹底した北川景子 役への入り込みをCP絶賛

NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の一場面(C)NHK
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NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の一場面(C)NHK

 高石あかりさんがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(月~土曜午前8時ほか)。第28回(11月5日放送)の終盤では、“物乞い”となったタエ(北川景子さん)をトキ(高石さん)が目撃してしまう……というシーンが描かれた。パブリックイメージとはかけ離れた北川さんの衝撃的な姿を、どのように作り上げていったのか。今作で制作統括を務める橋爪國臣さんに聞いた。

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 雨清水家は会社の経営が傾き、傳(堤真一さん)の死後は屋敷も引き払い、松江を後にしていたはずだった。しかし、トキが見た人物は紛れもなくタエで、顔色は悪く、着ていた着物はボロボロで、トキはその場から去って行くことしかできなかった。

 タエの人物を作り上げていく中で、“一部参考”としたのが、ヒロイン・トキのモデルとなった小泉セツの実母・小泉チエだった。チエ自身も物乞いをしていた記録が残っており、今回のシーンも「参考にさせていただきました」と橋爪さんは明かす。

 身も心もボロボロになっていたタエ。「時代が変わって何もできなくなるのは『その通りでしょうね』と北川さんとも話をしました。自分が働くという選択をしない、物乞いをするのは自然な流れだと。役である限り、ちゃんとやるとお話をしました」と北川さんとのやりとりを語った。

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 そんな北川さんだが「美しい物乞いではなく、しっかり物乞いになりたい」と話をしていたという。

 「汚れだったり、長くお風呂に入っていないように見えるようにこだわりました。我々が『やりすぎかな』と思うくらい、汚してきました。北川さんは役にしっかりと入られる方なので、そこの徹底ぶりはさすがだなと思いました」

 汚れを際立たせる着物については、「一度着物を水洗いしてよれよれにしたりとか、他のキャラクターもけっこう貧しい生活をしているので、あえてシワシワのものにしています。いろいろな手法を駆使して、古い着物に見えるような工夫をしています」と話した。

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