佐藤浩市:「北方謙三 水滸伝」に“孤高の師”王進役で出演 松雪泰子は“宋江”織田裕二に仕える間者役に ビジュアル&場面写真を公開

連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」に出演する佐藤浩市のビジュアル(C)北方謙三/集英社 (C)2026 WOWOW/NTTドコモ
1 / 4
連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」に出演する佐藤浩市のビジュアル(C)北方謙三/集英社 (C)2026 WOWOW/NTTドコモ

 俳優の佐藤浩市さんと松雪泰子さんが、織田裕二さん主演で2026年2月15日からWOWOWと動画配信サービス「Lemino」で放送・配信される連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」に出演することが分かった。佐藤さんは宋国の帝を守る禁軍の武術師範としてその名を馳(は)せる王進役、松雪さんは宋江(織田さん)に仕える間者(スパイ)の馬桂役を演じる。また、新たなビジュアルと場面写真も公開された。

あなたにオススメ

 ドラマは、北方謙三さん著の歴史大河小説の金字塔「水滸伝」シリーズ(全19巻、集英社文庫)が原作。舞台は、北宋末期(12世紀初頭)の中国。腐敗がはびこる世に、正義を信じるひとりの下級役人が立ち上がった。その名は宋江。彼が記した“世直し”の書「替天行道」は、時代に抗う者たちの心を震わせる。旗のもとに集結した108人が、理不尽な時代を変えようと、国家という巨大な敵に挑む“叛逆”の物語だ。

 佐藤さん演じる王進は、長きに渡り武道に生き、常人離れした実力と貫禄を兼ね備えた“武を極めし孤高の師”。しかし、権力の策略によって、あらぬ反乱の疑いをかけられ、追われる身となる。林冲(亀梨和也さん)の助けもあり、母の王母(丘みつ子さん)とともに危機を脱するが……。公開されたビジュアルでは、禁軍武術師範としての堂々たる風格ながらも、現実の世界に憂いを感じているかのような様子でたたずむ王進の姿が描かれている。

 松雪さん演じる馬桂は、表向きは旅芸人一座の一員として、もう一つの顔は宋江に仕える間者として敵の動向をいち早く捉え、味方に情報を伝達する役割を担う。夫を亡くしながらも、残された娘の閻婆惜(吉田美月喜さん)を支え、家族のため、宋江のために尽くそうとするが、李富(玉山鉄二さん)ら敵勢力の策略に巻き込まれ、やがて激しい対立に翻弄されていく……。公開されたビジュアルでは、木漏れ日が差し込む林の中、はかなげな表情の馬桂が映し出されている。

- 広告 -

 「北方謙三 水滸伝」(全7話)は、2026年2月15日から毎週日曜午後10時、WOWOW・WOWOWオンデマンドで放送・配信。Leminoでも同時配信される。

 ◇佐藤浩市さんのコメント

 日本でこれだけの規模の作品を作るというのは新鮮さがあります。水滸伝は中国の話ですが、日本の時代劇と相通じる表現の仕方をしていますので、それをお客さんに面白く見ていただけたらうれしいなと思います。若松監督とも日本の時代劇的な要素を入れる部分と、そこから離れてみる部分をシーンごとに話ができていました。過去にご一緒したことがあるので、お互い信頼してコミュニケーションがとれて良かったです。

 中国のお話であっても、男同士の人と人のつながりや“漢”(おとこ)みたいなものを描いた“北方節”とも言える世界観があって、登場人物の皆でその世界観を体現しています。数多くのキャラクターが登場し、裏切りや信頼など色々なものが交錯する中で、“漢”が描かれているところを楽しんでいただきたいなと思います。

 ◇松雪泰子さんのコメント

 水滸伝という作品の壮絶さの通り、撮影現場もクリエイティブで、大きなうねりのある波の中に参加しているような感覚でした。馬桂は、この物語に出てくる女性の中でもドラマチックな展開をする女性です。 生い立ちを含めて非常に困難なものを抱えながら宋江さんと出会い、変化していきます。 私は信念をもって生きている女性だと捉えて演じていました。

 キャラクターごとにエピソードがあるので、男性視点と女性視点で解釈が少し違う感覚になるのではないかなと感じています。男性の方がご覧になると生き様や魂の叫びといった熱い部分や苦しみ、また、その苦しみの中で生き抜く重圧感を感じていただけると思います。そして、女性の方々がどの様に感じていただけるか私自身楽しみにしております。

 ◇若松節朗監督のコメント

 (佐藤浩市さんについて)衣装合わせに登場した浩市さん。「オレは日本一、衣装合わせが早い俳優だよ。さあ10分で終わろう」緊張感漂う中でいつものせっかちな決めぜりふだ。そんな事は無理と知ってても敢(あ)えて発する言葉の端々に俳優界を牽引(けんいん)する重みと、その逆の子どものようなお茶目(ちゃめ)な格好良さに、誰もが魅了されるのである。王進登場で漢たちの魅力に拍車がかかる。武術師範の心技をお見逃しなく。

 (松雪泰子さんについて)凛(りん)と背筋を伸ばした立ち姿。そして内に赤々と燃えたぎる激情。私達のインスピレーションが見事に嵌(は)まり壮絶な芝居の数々を演じていただいた。漢たちの壮絶な闘いの裏側で翻弄される女性たちの物語も、他を圧倒する”北方謙三版"「水滸伝」の面白さのひとつです。生と死、そして歓(よろこ)びと悲しみのドラマにご期待ください。

写真を見る全 4 枚

テレビ 最新記事