月夜行路 ―答えは名作の中に―
第二話 殺人事件と、消えた凶器と、佐藤さん、全ては繋がる。
4月15日(水)放送分
高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)。3月27日の放送でついに最終回を迎え、半年にわたる物語が完結した。本作で主人公・トキの半生を生き抜いた高石さんの演技の“すごさ”について、制作統括を務める橋爪國臣チーフプロデューサー(CP)に話を聞いた。
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「ばけばけ」では、思わずクスッと笑ってしまうようなコミカルな演技から、見る者の感情を揺さぶる迫真の演技まで、幅広い表現力を見せてくれた高石さん。橋爪さんは、「高石さんは受けの芝居が素晴らしい。何かボールが投げられた時に、それをキャッチして、ちゃんと自分の芝居で返してくれる。この演技のキャッチボールが素晴らしいと思います」と説明する。
「最初に台本をもらって演技プランを立てて、それをその通りにこなしていくだけではなく、きちんと役を生きてくれている。だからこそ、相手との芝居の化学変化が生まれていくんです」
「ばけばけ」の現場は、ヘブン役のトミー・バストウさんをはじめ、高石さんと同様に“芝居のキャッチボール”が得意なキャストばかりだったといい、「どんどん化学変化が起きていった」と振り返る。
「台本のせりふ通りに話しているけれど、リハーサルと本番では、全然違う見え方をする。そういう場面が見られる現場でしたし、座組だったと感じています。それが『ばけばけ』らしさを引き出すことにつながったのかなと思います。投げられた球をきちんと彼女の言葉で返す……高石さんの素晴らしさというのは、本当にそこに尽きると思います。その瞬発力がすごいと思いますし、それは多分、本当に役になりきっているから。テクニックというよりは、感受性の強さと、本当に役になりきれるところが、彼女のすごさだと思います」
そんな高石さんの座長ぶりについては、「本当に素晴らしかったです。これだけ撮影期間が長い作品を過去にやったことがないでしょうし、一人で主演をはって番組を引っ張っていくことも、ほぼ初めてだったと思います。最初はどうなるか心配しながら見ていたのですが、それが杞憂に終わるぐらい、本当にみんなを引っ張っていたと思います」とたたえる。
「我々には見せないけれど、すごくつらい時期もあったかもしれません。でも最初から最後まで楽しそうでしたし、撮了した時も楽しかったと言ってくれました。高石さんの楽しそうな姿に救われましたし、引っ張ってもらいましたし、彼女を楽しいまま終わらせなければいけないと周りも思っていました」
最終回では、トキは司之介(岡部たかしさん)とフミ(池脇千鶴さん)に見守られながら、丈(杉田雷麟さん)にヘブンとの思い出を語っていく。ヘブンから愛されていたことに気付いたトキは感極まり号泣。この場面での高石さんの泣きの演技は圧巻だった。
この場面を振り返り、橋爪さんは「あのリアルさが高石さんのすごさだと思います」と語る。
「あまりにきれいに泣いていたら、どこか嘘っぽいじゃないですか。トキとして生きてきた集大成のようなシーンになったと思いますし、ここまでトキを演じてきた1年が詰まったシーンになったと思います」
「ばけばけ」でトキの半生を全身全霊で生き抜いた高石さん。朝ドラヒロインを経験し、俳優としてさらに大きくなった高石さんのこれからの活躍が、ますます楽しみになった。




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