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ライオンの隠れ家:ドラマPに聞く最終話「見どころは全部」 撮影終盤“ライオン”佐藤大空が号泣 「つられて泣きそうに」

ドラマ「ライオンの隠れ家」最終話の一場面(C)TBS

 俳優の柳楽優弥さん主演の連続ドラマ「ライオンの隠れ家」(TBS系、金曜午後10時)の最終話が、12月20日に放送される。見どころや撮影の舞台裏について、松本友香プロデューサーに聞いた。

 ドラマは、洸人(柳楽さん)と自閉スペクトラム症の弟・美路人(坂東龍汰さん)が、「ライオン」と名乗る謎の少年(佐藤大空君)と出会い、ある事件に巻き込まれていくヒューマンサスペンス。脚本は完全オリジナルで「私の家政夫ナギサさん」(TBS系)や「おっさんずラブ」シリーズ(テレビ朝日系)を手掛けた徳尾浩司さんと、連続ドラマデビュー作となる一戸慶乃さんが共同で担当する。

 ◇最終話の見どころ

 最終回のみどころは決められません! 全部です! 本当にキャストの皆さんがワンカット、ワンカット最後まで自分の役を楽しく愛おしく、演じ切っていた姿に、スタッフも力をもらい、最後まで素敵な最終回にしようと、いつも以上に気合が入った撮影の日々でした。そんな思いが天気をも味方につけ、洸人と美路人とライオンの堤防ロケのシーンは、このドラマを象徴するようなきれいな夕日に包まれました。

 また、撮影も残り数日となったある日、最後の小森家前の神栖ロケで、いつも泣き芝居でも、役の気持ちが入らないとなかなか涙がでないくらい普段から元気な大空くんが、急に撮影がもうすぐ終わってしまうことに切なくなり、ワンワンと泣いてしまったんです。

 大空くんの珍しい姿にスタッフも柳楽さんも坂東さんも動揺し、つられて泣きそうになり、撮影が一時中断するハプニングがありました。柳楽さんも「まだあと数日会えるよ!」と頭をなでたり、坂東さんも「大丈夫だよ、たっくん!」と抱き上げたり、3人の絆がカメラの回ってないところでもギュッと現れた瞬間でした。

 ◇第10話の撮影裏話

 10話も沢山の反響をありがとうございました。10話で終わるんじゃないかと思っていた方も多かったみたいで、ラストへの驚きのリアクションが新鮮でした。ですが、それ以上にこのドラマが11話である意味という点で、皆さんが展開を考察してくださったり、登場人物の幸せを願ってくださったり、ここまで洸人たちに寄り添って見てくださっていた反応にとても感動しました。

 私自身も10話は好きなシーンがたくさんあります。祥吾(向井理さん)と洸人の対峙、愛生と柚留木のハグ、みっくんとライオンの再会、船木さん(平井まさあきさん)と美路人のティータイムなどなど。どれも思い入れが強いです。

 寅じい(でんでんさん)が持ってきたカニを食べるシーンでは、スタジオ中に美味しそうなカニの匂いが充満する中、ライオンがカニを食べるたび、その美味しさに悶絶して震えていました。5歳には初めてのぜいたくな味だったかもしれません(笑い)。

 またライオンはカニを剥(む)くのが楽しくて、カメラが回っている間もずっと自由演技で好き勝手に話をしていたのですが、ライオンがどんなに自由に動こうが、声がセリフに被ろうが、全く動じず、芝居を続ける他4人の大人俳優チームの姿が面白く、賑(にぎ)やかで本当に存在する家族の団らんに見えました。

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