永野芽郁さんが主演を務めるNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「半分、青い。」の最終回が29日、放送される。永野さん演じるヒロイン・鈴愛(すずめ)と、佐藤健さん演じる律の関係は、一体どうなるのか。同じ日に同じ病院で生まれ、互いのことを誰よりも理解し合いながら、結局は結ばれないまま40年間を過ごしてきた二人の、これまでの軌跡を振り返ってみた。
ウナギノボリ
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1971年7月7日、同じ日に同じ病院で生まれた鈴愛と律。岐阜県の梟(ふくろう)町で、ともに育った二人は、互いのことを誰よりも理解し合ってきた。やがて高校卒業を迎えると、鈴愛は秋風羽織(豊川悦司さん)のもとでマンガ家になるため、故郷を離れて東京へ。そして律も、トラブルにより第一志望の京大を受験できず、東京の大学に進学することになる。
東京でマンガ家を目指す鈴愛は、正人(中村倫也さん)と出会い、恋をするも、あっさりとふられてしまう。一方、律は“弓道美少女”の清(さや、古畑星夏さん)と大学で運命の再会を果たし、付き合うことに。そして90年7月7日、鈴愛と律の19歳の誕生日。鈴愛は、律をめぐって、清と大げんか。鈴愛への怒りが爆発する清に対し、鈴愛は「律を返せ。律は私のものだ。生まれたときから律は私といたんだ!」とやり返すなど、律への気持ちをはっきりと口にする。
しかし、この大げんかの“代償”として、律からはもう幼なじみのままではいられないと言われてしまう。律から別れを告げられ、生まれてからずっと一緒だった二人は、10代最後の夏に離ればなれになる。
そして、95年。24歳となり、夏虫駅のホームで5年ぶりの再会を果たした二人。誰もいないベンチに並んで腰かけ、お互いの近況を報告し合った後、律は鈴愛にプロポーズ。しかし、マンガ家として正念場に立たされていた鈴愛は断ってしまう。
さらに時は流れて99年。28歳になった鈴愛が、マンガ連載を打ち切られるなど人気が低迷していた頃、律とより子(石橋静河さん)の結婚を知らせるはがきが届く。マンガ家をやめる決心をした鈴愛は、100円ショップ「大納言」でアルバイトを始め、そこで夫となる涼次(間宮祥太朗さん)と出会う。そして、出会いから6日という早さでプロポーズを受け、2000年に結婚。02年12月23日には娘の花野(山崎莉里那ちゃん)が生まれ、母になる。一方の律も父親になったのだが……。
つくし食堂での約13年ぶりの再会、そして母親の和子(原田知世さん)の死を乗り越えた律との“5秒間の抱擁”から2年たった10年。東京で商品開発を続ける鈴愛は、律とまたも巡り会う。
今や“アラフォーのバツイチ”となった鈴愛と律は、鈴愛の母・晴(松雪泰子さん)の病気をきっかけに、そよ風の扇風機の開発を始めることになり、二人で会社を設立する。開発に苦労し徹夜で研究をした翌朝、ソファーで寝ていた律の、朝日に照らされた寝顔を見ていた鈴愛は、ついにキスをする。
その後、元夫の涼次からの再プロポーズを断った鈴愛が、娘の花野の前で「ママは別に好きな……、大事な人がおる」と律への思いを告白。一方の律は、「もう40年あいつを待ってたってことに気付いたんす」と自分の気持ちを認めていた。最終回では、二人の関係は一体どうなるのか。最後まで注目だ。
「半分、青い。」は、大ヒットドラマ「ロングバケーション」(フジテレビ系、96年)などで知られ、“恋愛ドラマの神様”などとも呼ばれる北川悦吏子さんのオリジナル作品。71年に岐阜県で生まれ、病気で左耳を失聴したヒロイン・鈴愛が、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜ける物語。
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