俳優の長谷川博己さん主演のNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」(総合、日曜午後8時ほか)第23回「義輝、夏の終わりに」が9月13日に放送され、足利義輝(向井理さん)が涙ながらに光秀(長谷川さん)に向けて発した「欲を言うと、もそっと早うに会いたかった。遅かった!」や「十兵衛、また会おう」といった言葉にもらい泣きする視聴者が続出した。
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義輝役の向井さんはドラマの公式ツイッターでコメントを発表。「義輝の『遅かった!』という言葉には、光秀ともっと早く分かり合える関係になりたかったという思いだけでなく、何か達観した、覚悟のようなものがあったように思います。将軍とはいえ一人の人間。その危うさのようなものが感じられ、とても感慨深いシーンになりました」と同シーンを振り返っていた。
第23回は、上洛(じょうらく)を求める義輝の文を手に信長(染谷将太さん)の元に向かった光秀。しかし、肝心の信長は美濃攻めに苦戦しており、話どころではなかった。代わりに取り次ぎを任された藤吉郎(佐々木蔵之介さん)から、京で三好長慶(山路和弘さん)の子らによる義輝暗殺計画のうわさがあると聞く。裏で糸を引いているのが松永久秀(吉田鋼太郎さん)であると知り、衝撃を受ける光秀。すぐに大和の松永の元を訪ね、その真意を問いただすも、松永は「義輝はもはや将軍の器ではない、このままでは世が治まらないので、殺しはしないが追放するつもりである」と告げる。
やがて光秀の訪問を受け、頼みの綱の信長の上洛も期待できないと知り、一人諦観する義輝。三淵藤英(谷原章介さん)、細川藤孝(眞島秀和さん)といった家臣もそばを離れていて、「やむを得ぬ、皆、戦に忙しいのじゃ。もはや和議を命じても誰も応えぬ。都がこれほど寂しいところとは知らなかった」と孤独をにじませると、庭を眺めながら「夏は終わった……わしの夏は……」とぽつり。ここで義輝は「十兵衛、越前へ帰れ。短くはあったが、ようわしに仕えてくれた。礼を言うぞ」としながらも、「欲を言うと、もそっと早うに会いたかった。遅かった!」と涙ながらに本音が爆発。最後に「十兵衛、また会おう」と噛みしめるように伝えると、光秀は涙をこらえ「はっ」とうなずくしかなかった……。
まるで今生の別れのような義輝と光秀のシーンに対して、SNSでは「つれえ」「『また会おう』があまりに切ない」「泣かないで(涙)」「上様の夏は終わった(涙)」「あぁ、もう涙なしには見られない」「生ある限り、また会おう。この言葉が重たい……」 「また会おうって(号泣)。切なすぎる」「号泣なんだが……」といった感想が次々と書き込まれた。
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