少年のアビス：荒木飛羽「ドラマの黒瀬令児を楽しんで」　“ナギ” 北野日奈子は生駒里奈に相談

　俳優の荒木飛羽（とわ）さんとアイドルグループ「乃木坂46」の元メンバーの北野日奈子さんがこのほど、「ドラマ特区」枠（MBS木曜深夜0時59分、tvk木曜午後11時ほか）で9月1日から放送される「少年のアビス」の会見に登壇。本作が連続ドラマ初主演となる荒木さんは、自身が演じる主人公・黒瀬令児について、「すごく興味があり映像化するなら絶対やりたいと思っていた」と話し、「僕なりの黒瀬令児を演じられるように精いっぱい頑張っているので、ドラマの黒瀬令児を楽しんでいただければ」と呼びかけていた。

ウナギノボリ

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　ドラマは、「週刊ヤングジャンプ」（集英社）で連載中の峰浪りょうさんの同名マンガが原作。家族や田舎町のしがらみを抱えて暮らす令児を主人公に、憧れのアイドル・青江ナギとの心中未遂をきっかけに巻き起こる愛憎劇を描く。荒木さんが絶望に追い込まれた高校2年の令児、北野さんは人気絶頂のアイドル・青江ナギを演じる。

　本作のオファーを聞いた際の心境を、荒木さんは「プレッシャーとか緊張はあまり感じない方ですが、大好きな作品なのですごくそういうものを感じて。自分がやっていいのかといった思いもあった」とコメント。そうした中、「緊張やプレッシャーなどの感情を演技に生かせるのではないか？と感じ、そういった感覚も令児の役作りに当ててみようと思いました」と揺れる気持ちを役作りに応用したことを明かした。

　また演じる上で荒木さんは「令児が町にとらわれたり、ナギから心中を誘われたけどできなかったりするのですが、令児の心情や行動は常に母親にとらわれているので、そういったところを反動にして演じなければと思いました。大事なシーンなどで一つ一つの言葉に重みが出るように気をつけたつもりです」と意図を説明した。

　北野さんが演じるナギは令児に大きな影響を与える役どころだが、「お話をいただいたときは演技の経験があまりなく、ずっと乃木坂46というアイドルグループにいて、そこを軸に9年間お仕事をやってきたので、果たして自分がナギをやれるのか不安だった」と明かす。

　不安解消に向けて、「スタッフさんに『このシーンはどういうふうに』など事前に相談させてもらい、不安な面を一緒に解消してから撮影に臨みました」と入念な準備を重ね、「ナギはいろんな人を巻き込みながら台風の目のように街を荒らしちゃいますが、ナギもナギで抱えることがあってそうなっていることを頭に入れつつ、原作ファンの方にも認められ、新しくこの作品に出合う人たちの心にも届くように意識して演じました」と役との向き合い方を語った。

　今作が地上波の連続ドラマ初レギュラーとなる北野さんは、乃木坂46出身で女優として活躍している生駒里奈さんに相談したことを告白。「ドラマにみっちり出るのは初なので、ドラマと舞台の違いについて聞くと、（生駒さんから）『ドラマはカメラの向こう側にいる人を想像し、カメラのレンズの“奥”を意識しながらやってみるといいかも』というアドバイスをいただきました」と話し、「カメラ前だと緊張しちゃうのですが、“奥”にいる人たちに届くよう意識してやるようになってからは緊張しなくなりました。ありがたいアドバイスでした」と感謝していた。

　※スタイリング（以下敬称略）:Yoh U（荒木飛羽担当)、優哉（北野日奈子担当）　ヘアメーク：反田やよい（荒木飛羽担当）、大場聡美（北野日奈子担当）